コミュニティインターンに参加して

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内堀万里恵さん
信州大学教育学部4年
イギリス・2012年2月参加


この度は、コミュニティインターンに参加させていただき、ありがとうございました。初めての海外で、たくさんの貴重な経験をさせていただきました。海外へ行ったこと自体も、自分にとっては大きな経験でしたが、小学校を訪問し、日本文化を紹介したり、授業を参観させていただいたり、フェアトレードのイベントに参加したり、と、ただの旅行ではできないようなことをさせていただきました。毎日の活動については、週間レポートや修了レポートに記したので、そこには書ききれなかったことの中から、いくつかを、この作文に書きたいと思います。


小学校を訪問して

初めて訪問したクラスでは、音楽かフランス語の授業を行っていたようでした。子どもたちは歌っていて、最後に先生はフランス語であいさつをされていました。子どもたちが歌っていたとき、あまり口を動かしていない子どもに、先生が強く叱っている様子が見られました。その授業が終わった後、叱られていた子どもは、悔しそうな顔をして、鉛筆を真っ二つに折っていました。

私は、自分が小学生だった頃のことを思い出しました。音楽の時間に、大きい声を出すことができず、先生に怒られ、余計に萎縮して声が出なくなり、音楽の授業が嫌いになりました。大学生になって、自分の好きな音楽を発見したり、コンサートで感動を味わったりしたことによって、自分の中に、音楽を好きになれる要素があったことに気付きましたが、今でも、音楽に対して苦手意識があります。

教師の対応の仕方によって、子どもが、ある教科を嫌いになってしまうということは、とてももったいないことだと思います。一度、その教科を嫌いだと感じてしまうと、意欲も減少し、学習の成果も上がらなくなり、より自信がなくなっていき、さらに嫌いになってしまうという悪循環になりかねません。また、その教科に対して本来持っていた才能を、活かすことができなくなってしまうかもしれません。

子どもが、自分に自信を持ち、意欲が増し、その教科を楽しいと感じられるように、声掛けや、授業展開など、よく考えて工夫していかなければならないな、と改めて思いました。私は、学校の教員になるかどうかは分かりませんが、子どもが好きで、教育に関心があるので、残りの大学生活で、子どもにとってどのような授業や声掛けがよいか、学んでいきたいと思います。


ロンドンでの出会い

最後の休日、一人でロンドンへ行きました。メインの目的地は、ロンドン動物園でした。バスで近くまで行きましたが、たどり着き方がわからず、道を歩いていた若い女性に、”How can I get to the London Zoo?”と尋ねました。するとその女性は、「私も今からそこへ行くところだから、一緒に行きましょう」と言ってくれ、しばらく2人で歩きました。

 歩きながら、彼女は、イタリア出身で、ロンドンに語学留学していること、語学学校はもうすぐ修了するが、あと数カ月はロンドンに滞在するため、仕事を探していることなどを話してくれました。

そして、これからどんな大学に行くか考えているところだと言っていました。彼女は、高校を卒業した後、すぐには大学へ行かずに、ロンドンに留学(+ワーキングホリデー?)したようです。

私の周りでは、高校生のうちに受験勉強をして、高校生活の終わり頃に一斉に大学受験をする、というパターンが当たり前のようになっていました。そのため、大学を決める前に海外へ留学する、という考えは、とても新鮮に思えました。

そのようなことを話しているうちに、私たちは駅にたどり着きました。そう、動物園ではなく、地下鉄の駅に着いてしまったのです。どうやら、私の発音が悪かったのか、”zoo”と言ったつもりが、”tube”と聞こえていたようです。動物園へは、少し遠回りになってしまいました。

しかし、聞き間違えられたおかげで、彼女と一緒に歩くことができ、自分の視野が広がるような話を聞くことができました。世界にはさまざまな生き方をしている人がいて、自分が「こうしなければならない」と思っていることも、無限にある生き方の中のごく一部に過ぎないのだと感じました。この出会いを大切にし、もっと発想を自由にして、自分のこれからの生き方を考えていきたいと思います。


イギリスの街並みから

イギリスに着いて最初に感じたのは、街並みがきれいということでした。レンガ造りの家が多く、カラフルな建物もありながら、調和が保たれていて、テーマパークや、映画のセットのようでした。街中の時計一つでも、クラシックなデザインで雰囲気がありました。大都市のロンドンにも、現代的で無機質なビルが少なかったのが印象的でした。

そのように、街並みの美しいイギリスですが、道のゴミや、犬のフンは多かったです。また、ロンドンでショーを見たとき、終演後の座席のいたるところに、ポップコーンが落ちていました。公園でラグビーをした後の選手たちが、靴底に付いたたくさんの泥を、人が通るところで勢いよく払い落としていたのも衝撃的でした。その泥は、従業員さんたちが掃除していました。

イギリスでは、小学校の清掃も、子どもたちではなく業者が行うそうですが、そのような習慣も含め、清掃は業者がやる(から自分は掃除しなくてもいい)ものだと認識されているのかな、と感じました。