英国インターン感想

machidamiki      
町山美樹さん
学習院女子大学国際交流学部4年
イギリス・2013年9月参加


「イギリスで日本文化紹介」と書かれていたプログラムは、文化交流を通して国家の友好を深めたいと昔から思っていた私にはピッタリのプログラムであった。卒業までには留学をして、ホームステイを経験すると決めていたが、大抵の語学留学は午前が授業で午後は休みというのが多く、これでは遊学になると思い、もっと自分自身が成長できるプログラムを探した結果、この英国インターンを選んだ。最初はなぜ「インターン」というのか理解できず、ボランティアだと思い参加したが、一週間の研修期間を終えて活動が始まったら「インターン」という意味を理解した。


*やったこと

私たち全国から集まった9人は事前に3人一組に振り分けられ、1週目の研修期間を利用して、授業をつくりあげていった。マニュアルを参考にしながら、こどもに何を教えたらいいのか、どう教えればいいのか、授業の流れはどうすればいいのか、時間配分はどうするか、どう表現をすれば見やすいかなど意見を出し合いながら話し合った。2週目から授業が始まってからも、前日の夜に集まって練習をしたり、授業後は毎回反省会を開き、自分の感想や改善点などといった意見を交換し合った。この場では学年関係なく自由に意見を言うことができる。このような誰もが平等に意見を言い合える場はとても貴重であったと思う。私にとって、この意見を出し合える時間は入社前の良い練習になれたと思う。
2週目からは、朝早くから学校に到着し、授業の準備を始める。午前の授業が終われば、子どもと一緒に給食を食べることができた。イギリスの小学校の給食を食べるということは普段では絶対にできないとても貴重なことだと思う。ここでは日本との学校教育の違いを間近でみることができた。また、イギリスの食文化を知ることができた。給食後は午後の授業が始まり、授業後は反省会、次の日の準備を行って家に帰るという流れになる。帰宅後はホストファミリーや一緒に住んでいる留学生とそろって夕食をとり、たくさん英語を使ってお話をすることができた。私は留学生との相部屋を選んだため、夕飯の時間以外でもお話をすることができた。また留学生がよく集まるパブに連れてってくれたり、他の留学生とも友達になることができた。活動で朝早くでることが多く、迷惑をかけたが、協力的なルームメイトだったので、問題なく3週間を過ごせた。
週末はインターンと一緒にロンドンやオックスフォードなどの旅行も楽しめた。


*学んだこと

私は人見知りをするし、チーム活動の経験があまりないので、ちゃんとやれるのか最初はとても不安だった。だが、私たちはすぐに仲良くなることができて、学年が違っていても敬語を使わず、友達だったかのように交流することができた。毎晩夜遅くに集まって次の日の練習なども行ったが、これもなかなか楽しい経験であった。折り紙を教えあったり、授業に必要なものを作ったり、みんなで心を合わせて「よい授業にしていこう」という目標に向かって活動をしたので、インターンの間には特別な絆が生まれたと思う。

このインターンで一番学んだことはチーム活動の大切さである。チームで活動をすると、アイディアは人数分に増え、一人で思いつかなかった部分をカバーしてくれる。一人では気づかなかったこともチームで動けば気づいてくれる。つまりチーム活動は各自の長所を発揮し、お互いの短所を補っているので、活動がうまくいける。またチーム活動ではお互い協力しあうことが必然となる。そこで協力し合うことの大切さと協力してくれるありがたさを知ることができた。協力し合うことはそう簡単なことではない。チーム内のコミュニケーションが大切であることをこのインターンで実感することができた。例えば、折り紙の授業で他の人のペースを気にせず自分のペースで教えていたら各グループの進行に大きな差ができてしまったり、書道の配布物で事前のコミュニケーション不足による勘違いで3人が別々の物も配ったりすることもよくあった。

私は就活を終えてからこのプログラムに参加したが、就活前に参加していればよかったとつくづく思っている。何故なら、半年間の就活を通して、企業はチーム力を大事にしていることがわかった。また、このチーム活動は日本企業の特徴でもあり、仕事するのに当たって欠かせない能力だということを知った。エントリーシートや面接でチーム活動について聞かれることが度々あった。エントリーシートを添削してもらうときもよく「個人のことしか書いてない」と先生や先輩に言われていた。私は今までチーム行動の経験がなく、チーム力についてアピールできるところがなかった。私のエントリーシートの通過率が低かったのもこれが原因の一つであったと思っている。もしこのプログラムに参加していたら、もっとエントリーシートや面接で満足のできる自己アピールができたと思う。就活が終わった後に参加しても、私はこの活動を入社前の練習になれると思った。子供たちを顧客だと考え、顧客を満足させるためにミーティングをし、企画をするということをイメージしながら活動した。今まで団体で企画活動を行う経験が全くなかった私にとっては、この活動を参加することによって、中間テスップを踏めたと思う。これから企業で行う企画や団体活動をやっていけるという自信がついた。

そして、このプログラムは様々な学校を訪問し、様々な学年に授業を行うため、その学校の文化、学年によって授業内容や教え方を変えなければならなかった。また、何が起こすかわからない小学生を相手にするため、臨機応変に対応をしなければならなかった。一つ一つのことに寄り添って考えることや臨機応変に物事を対応する能力は社会でもかなり求められる能力であると思うので、これらも練習することができたと思う。

また、今回は日本文化を伝えるということで、折り紙、書道、かるたを教えた。私にとって、最初は一番馴染みがなかったのはカルタである。何故なら、カルタは子供の時に遊んだのみで、大人になってからはやる機会がなくなっていた。だが、カルタを紹介することによって、カルタは言語を学習するにあったて大変良い遊びだということに気付いた。更に、カルタは他の国にない日本独自の文化であることにも気づいた。1日間に渡り子供に英国史のカルタ作りの指示を行ってきたが、カルタ作りによって子供たちは楽しんだだけでなく、英国史への理解を深めることもでき、更にカルタの素晴らしさに気付くことができた。この活動に参加することによって、改めて日本の文化について考えることができた。
この活動では、日本では絶対に学べない英語表現を学ぶことが出来る他、観光や留学では絶対に行くことが出来ない学校や地域に行くことが出来る。学校の中では現地の学校教育はもちろん、生活文化、食文化、家族観、労働、ジェンダーなどと様々な視点をたったの3週間で日本との違いを見つけることが出来、考えさせられる。

勉強になることがたくさんある一方、子どもと接する時間がなんと言っても一番楽しかった。こどもと英語で話すことはかなりの難関であったが、ここで必要なのは言語力よりもコミュニケーション料理が求められると思う。こどもはかなり人懐っこく、授業を通してすぐに仲良くなれた。授業以外にこどもとランチを食べることが出来た。担当しなかったクラスの学生にも囲まれて、恋話や文化の違いなどについてたくさん話すことが出来た。こどもと話すことはとてもいいリスニングのトレーニングになるし、コミュニケーション力を養うことができる。学校の中で歩いていると、私たちが教えた「こんにちは」で挨拶してくれたり、最後には日本語で「ありがとう」と言ってくれたことが一番嬉しかった。

この英国インターンは毎日忙しく、ハードな日々であったが、留学、旅行では絶対にできないことを経験することができ、毎日充実し有意義な3週間を過ごすことができると思う。