これからの自分の課題を見つけることができた

kahori
和田佳保里さん
筑波大学人文・文化学群1年
イギリス・2013年9月参加


今回私がこのコミュニティインターンに参加した目的は、英語で授業を行う、ということを体験するためであった。私は英語の教員を目指しているのだが、現在文部科学省によって英語の授業を英語で行うという案が提出されている。そのため、一度英語で授業を行うという体験をする必要があると考えた。
ところが、実際に体験してみると、英語で授業を行う以前に授業を行うということにおいて、他の参加者を通じて自分の能力がどれだけ欠如しているかが思い知らされた。

最も自分に欠如していると感じたものは柔軟性である。英国で授業を行う際には、予期せぬことが大変たくさん起こる。実際に起こったこととしては、授業終了予定時刻約15分前に写真撮影の予定があると言われ、その場で授業を終了しなければならなくなったことである。この時私は書道の担当者として授業を行っていたが、その時の状況から授業を終了させる方法が思い浮かばず、狼狽してしまった。この時は、大学4年生の先輩が英国の先生にその場を任せたことでスムーズに授業を終わらせることができた。この時、私は、不可能に近いにもかかわらず、自分ひとりの力だけで生徒たちをまとめようとしていた。しかし、先輩が下したこのような瞬時の判断、即ち柔軟性、は自分たちの持つ力の限界を知り、その時一番大切なことを最優先に考え、最良の方法を見つけ出すことによって得られたものであると感じる。この状況に出会ったことで、私は、今の自分にはこのような判断はできない、という現実に向き合わざるを得なくなった。

フォローする能力についても考えさせられた。授業を行う際は、次に自分が行わなければいけないことを考えながら行動しなければいけない。その上、母語ではない英語で話す必要があるということで、焦燥感を常に感じているという状況だった。そのため、私は当初、自分のことで頭が一杯になってしまい、他の参加者のフォローに回ることができなかった。しかし、そのような中で私のフォローに回る仲間がいた。ここで、授業を行うためには、どれだけ精神的に追い詰められていても、常に全体をみて、心にいくらかの余裕を持たせていなければならないのでは、と感じた。これは、生徒たちと接している、という観点から見ても重要なことではないかと思われた。この出来事によって、以後、心に余裕を持たせる努力をしていた。

また、自信をもって授業に望むことの重要性にも改めて気づかされた。他の参加者の中には踊りを踊ってみせる方がいた。私は、自信を持つ、ということに関してはもともと大切だと感じており気をつけてはいたが、そこで踊りを踊れるかと言われれば無理であった。しかし、この場で、踊りは、相手の小学生という年齢かつ異文化の紹介という状況の中では最適の材料である。こうした材料を活用できるかできないかは授業の魅力に関わってくる。このように、何のための自信なのかを考えることで、自分の中で自信の持つ意味が変わってきた。これまでは、自信を持たねば、とういう一種の強迫観念のようなものに追い回され、自信を持つということが目標になっていたが、授業を魅力的なものにするという目的のために自信という手段があるのだという考えに変わり、自信の質が変わってきたように思う。

上記に述べたように、私は自分の未熟さを知り、これからの自分の課題を見つけることができた。このコミュニティインターンの参加は、自分に欠如している点が直接自分に突きつけられ、それを直視せざるを得ないので、非常に辛かった。しかし、このような体験は自分が成長するためにはいつか通り抜けなければならない道であると思う。そして、そのような体験が大学1年生という早い時期にできてよかったと思う。これから、今回発見できた自分の課題に対して解決法を模索していきたいと思う。