“Wow!!”, “Yeah”

IMG_5457

 

藤田一晃さん
名古屋大学文学部2年
イギリス・2014年2月参加

 

 


「“Wow!! (折り紙が完成した時)”。“Please write your name in Japanese!”。“Yeah!! (かるたで自分のチームが札をとった時)”。こんな言葉を多くの子供たちから聞きました。自分の文化である日本文化を楽しんでいることに新鮮さと、日本では感じたことのない喜びのようなものを感じました。

話は、こんな言葉を聞くとは想像もしていなかったプログラム参加前までさかのぼります。 僕は名古屋大学の文学部に所属しています。ある日の授業後、文学部棟の廊下を歩いていた時に、いつもは見ないはずの掲示板を見ました。そこにあったのがこのプログラムの貼り紙でした。もともと春休みにどこかに留学に行きたいとぼんやりと考えていた自分としてはその発見は奇跡みたいなものかもしれません。なんといっても貼り紙を発見した時点で1次締切は終わっていたし、2次締切の期限もあと1週間?2週間?くらいで、とにかくもう時間がないって感じでした。正直、そのときはかるた、折り紙、書道はあまり目に入っていませんでした。ごめんなさい。イギリスに春休みに行けるというくらいでした。

僕は物事を始める前にあれこれ悩むタイプで、行くかどうかも悩みました。春休みに日本でやりたいこともあるし、海外へのぼんやりとした不安、金銭面の不安、謎の事前研修、飛行機の手配などなど考えれば考えるほど頭がいっぱいになっていました。しかし、根本的には海外に行きたいという気持ちがあったので(全然強い意欲ではありませんが)参加を決意しました。というか、締切が迫ってしたのでもういいやって感じでふわっと参加メールを送ってみたという方が正しいと思います。


そんな感じでスタートしてしまった僕の英国インターンでしたが、とにかくこの2週間は一瞬のような感じでした。ジェットコースターの感覚に似ていました。始まるまでのドキドキは長いのに、実際始まったら「あれ?終わってた」みたいな。

しかし、その2週間は短いくせにとても充実していました。特にこのプログラムのメイン、かるた、折り紙、書道を教えたときのことが印象的です。たぶん日本の大学生というかある程度の年齢になったほとんどの人に共感してもらえると思うんですが、かるた、折り紙、書道ってもうやらないですよね。自分もその一人なのでいまいち魅力がわからない、小さいときやったなというくらいに日本にいるときは思っていました。特に字が苦手な僕としては(コンピュータの普及には感謝しています)、書道なんて大丈夫かななんて思っていました。
しかし、それは全然違いました。現地の小学生たちはどれをやるにしてもとても楽しそうにやるし、その都度その都度、自分の予想していた反応とはいい意味で違う反応を見せてくれました。その時にこのプログラムの価値とか意義とかを強く感じました。日本の大切な文化を、それを知らない人たちに伝えることは相手にとっても自分にとっても新たな発見であり、大切なものであると強く実感しました。

ちなみに小学生はまだ子供だから、かるた、折り紙、書道に興味を持ったんじゃないかと思った方いるかもしれませんが、それは違います。語学学校に通う留学生たちと行ったかるた大会では、同世代の世界のいろんなとこから来た人たちが本当に楽しそうに、真剣にかるたをしていました。また、ホストファミリーの家に孫と娘夫婦が来た時に、家族全員が、僕が折り紙を折る様子をじっと見て、感動していました。もちろん完成品は孫が嬉しそうに持って帰りました。小学校の先生も自分が書いた書道の作品を「どう?」って笑顔で見せてきてくれました。


このようにとても充実した2週間を過ごせて本当に行ってよかったと心の底から思っています。僕の好きな歌手高橋優さんの「気ままラブソング」という歌にこんな歌詞があります。「気持ち良い方はどっち?気の向くまんまに」この歌詞のように「気の向くまんまに」決めた2週間はとてもすばらしいものになりました。これからはこの経験を生かし、物事に尻込みせず、ちょっとでも引っかかるところがあるならトライしてみたいと思います。」

引用
作詞作曲:高橋優 2012年 高橋優の「気ままラブソング」からの引用
http://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID=126974