めざしていること

こんにちは。フロムジャパン代表の景谷(かげや)です。フロムジャパンは、海外インターンシップを通じ、日本文化を世界に発信している、国際研修機関です。

活動を開始した頃から心がけている、テーマがあります。「単なる日本紹介ではない、日本文化を活かした社会貢献」です。実は私たち自身、何をするか、はっきりしたアイデアがあったわけではありません。海外で活動しながら、徐々に形になってきたのが「創作かるたプロジェクト」です。

「なぜ、かるた?」「かるたで何ができる?」この点は、私たちの活動を理解する上で、とても大切です。そこで、フロムジャパンの活動を振り返りながら、ご案内します。

英国フェアトレードタウンで、活動開始

私たちは活動開始後の5年間、英国フェアトレードタウンと連携し、「日本文化を、まちづくりや国際協力活動に活かす」取り組みを進めてきました。フェアトレードは、途上国産品の買い物を通じた、国際協力の運動で。それを町全体で応援するのがフェアトレードタウン運動です。英国北西部のガースタングで2000年に始まり、熊本市を含む世界1000を越える地域に広がっています。活動開始当初は、フェアトレード団体のイベントで茶道を紹介したり、イベントを盛り上げようと折紙で応援ポスターを作ったりしていました。ただ、これだけでは「日本文化を活かした社会貢献」と胸を張るには不十分でした。

上毛かるたを参考に活動

そこで、参考にしたのが、群馬県の上毛かるたです。上毛かるたは、群馬県を代表する歴史や自然・文化を題材に、1947年に創られた郷土かるた(ご当地かるた)です。過去50年以上にわたり、県内の大多数の子ども達が参加する、県レベルのかるた大会を実施しています。群馬県民に「つ」で始まる札はと聞けば、「鶴舞う形の群馬県」と、誰もが回答できる程、浸透しています。上毛かるたの様に、かるたを地域で創りかるた大会を開くことができれば、「フェアトレードタウンのまちづくりに貢献できるのでは」と考え、創作かるた活動を開始しました。2011年2月に開始し、数百名を越えるケント州サネット地域の小中学生と一緒に、かるた創りを進めました。

かるたが完成

そして2013年2月、地元にまつわる題材を26枚の絵札と英語の読み句で表した「マイサネットかるた」が完成しました。英国初の郷土かるたです。そして、全英フェアトレード週間イベントの一つとして、「マイサネットかるた大会」を3月に開催することができました。さらに2年後の2015年3月には、フェアトレードをテーマにした「フェアトレードかるた」が完成し、「フェアトレードかるた大会」を地元の小中学生やその家族を招いて開催することができました。イギリスだけでなく日本でも使える様、日本語・英語の2ヶ国語かるたです。こうした成果は、5年間に派遣された100名を越えるインターンの努力のたまものです。「かるたという日本文化を、社会貢献に活かす」海外インターンシップの一つのモデルを示すことができた、と感じています。

かるたで、世界にできること

それ以降、英国だけでなく、世界に「かるたを使った社会貢献」を広げる活動を進めています。具体的には、2020年東京五輪に向け、オリンピック教育用の創作かるた活動を進めています。オリンピックに参加する206の国や地域から絵や句を公募し、協力してかるたを創りあげる、グローバルな企画です。これに連動して、オーストラリア・ニュージーランド・スリランカと活動の場を広げています。

このように、日本文化の一つであるかるたが活躍する機会を広げながら、インターンの活躍の場を世界に広げる、取り組みを進めています。目標は、かるたづくりを「創作かるたコーディネーター」という一つの専門職に育てることです。ぜひ、皆さんも「かるたで、世界にできること」、一緒に挑戦してみませんか?

2021年2月