いろんな出会いがあって、毎日とても新鮮だった

福山 桃子さん
新潟県立大学
国際地域学部1年生
イギリス・2016年9月参加


参加して良かったですか?

とても良かった(評価5) ※以下、5段階評価(5が最高)

いろんな出会いがあって、毎日とても新鮮だった。どうしたら分かりやすく子供に伝えるか考えたり、日常生活も常に英語を使用するのが大変だったけれど楽しかった。インターンを共に行ったメンバーとも、こんなに仲良くなれると思わなかったので、すごく良い経験をさせてもらったなと思う。

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何事も自分から進んでチャレンジが必要

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井ノ口ひかるさん
京都産業大学3年
オーストラリア派遣
2015年8月3週間

  • 私は2015年6月頃このプロジェクトの参加することを決めました。前々から日本語や日本文化を外国人に広めるということに関して関心を持っていました。日本は世界に誇れる歴史と文化をもっています。是非とも世界中の人に知ってもらいたかったです。そのため、かるたを通して日本の文化や日本について学ぶという斬新で未知なプロジェクトに惹かれました。

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私を変えてくれた英国インターン

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小船井みず紀さん
新潟県立大学国際地域学部3年
イギリス・2013年9月参加


私がこの英国インターンに行くことを決めたきっかけは、、、、ポスターを見かけたことです。その時期、私は中・長期の海外留学を経験するのは今年の夏が最後のチャンスかもしれないと考え、自分に合ったプログラムがないか探していた時でした。偶然、私の友人に昨年参加した子がいたことで詳しく話をきくことができ、「すごく充実した3週間だった」という言葉をきいて、参加の決意を固めました。 続きを読む

英国インターン感想

machidamiki      
町山美樹さん
学習院女子大学国際交流学部4年
イギリス・2013年9月参加


「イギリスで日本文化紹介」と書かれていたプログラムは、文化交流を通して国家の友好を深めたいと昔から思っていた私にはピッタリのプログラムであった。卒業までには留学をして、ホームステイを経験すると決めていたが、大抵の語学留学は午前が授業で午後は休みというのが多く、これでは遊学になると思い、もっと自分自身が成長できるプログラムを探した結果、この英国インターンを選んだ。最初はなぜ「インターン」というのか理解できず、ボランティアだと思い参加したが、一週間の研修期間を終えて活動が始まったら「インターン」という意味を理解した。


*やったこと

私たち全国から集まった9人は事前に3人一組に振り分けられ、1週目の研修期間を利用して、授業をつくりあげていった。マニュアルを参考にしながら、こどもに何を教えたらいいのか、どう教えればいいのか、授業の流れはどうすればいいのか、時間配分はどうするか、どう表現をすれば見やすいかなど意見を出し合いながら話し合った。2週目から授業が始まってからも、前日の夜に集まって練習をしたり、授業後は毎回反省会を開き、自分の感想や改善点などといった意見を交換し合った。この場では学年関係なく自由に意見を言うことができる。このような誰もが平等に意見を言い合える場はとても貴重であったと思う。私にとって、この意見を出し合える時間は入社前の良い練習になれたと思う。
2週目からは、朝早くから学校に到着し、授業の準備を始める。午前の授業が終われば、子どもと一緒に給食を食べることができた。イギリスの小学校の給食を食べるということは普段では絶対にできないとても貴重なことだと思う。ここでは日本との学校教育の違いを間近でみることができた。また、イギリスの食文化を知ることができた。給食後は午後の授業が始まり、授業後は反省会、次の日の準備を行って家に帰るという流れになる。帰宅後はホストファミリーや一緒に住んでいる留学生とそろって夕食をとり、たくさん英語を使ってお話をすることができた。私は留学生との相部屋を選んだため、夕飯の時間以外でもお話をすることができた。また留学生がよく集まるパブに連れてってくれたり、他の留学生とも友達になることができた。活動で朝早くでることが多く、迷惑をかけたが、協力的なルームメイトだったので、問題なく3週間を過ごせた。
週末はインターンと一緒にロンドンやオックスフォードなどの旅行も楽しめた。


*学んだこと

私は人見知りをするし、チーム活動の経験があまりないので、ちゃんとやれるのか最初はとても不安だった。だが、私たちはすぐに仲良くなることができて、学年が違っていても敬語を使わず、友達だったかのように交流することができた。毎晩夜遅くに集まって次の日の練習なども行ったが、これもなかなか楽しい経験であった。折り紙を教えあったり、授業に必要なものを作ったり、みんなで心を合わせて「よい授業にしていこう」という目標に向かって活動をしたので、インターンの間には特別な絆が生まれたと思う。

このインターンで一番学んだことはチーム活動の大切さである。チームで活動をすると、アイディアは人数分に増え、一人で思いつかなかった部分をカバーしてくれる。一人では気づかなかったこともチームで動けば気づいてくれる。つまりチーム活動は各自の長所を発揮し、お互いの短所を補っているので、活動がうまくいける。またチーム活動ではお互い協力しあうことが必然となる。そこで協力し合うことの大切さと協力してくれるありがたさを知ることができた。協力し合うことはそう簡単なことではない。チーム内のコミュニケーションが大切であることをこのインターンで実感することができた。例えば、折り紙の授業で他の人のペースを気にせず自分のペースで教えていたら各グループの進行に大きな差ができてしまったり、書道の配布物で事前のコミュニケーション不足による勘違いで3人が別々の物も配ったりすることもよくあった。

私は就活を終えてからこのプログラムに参加したが、就活前に参加していればよかったとつくづく思っている。何故なら、半年間の就活を通して、企業はチーム力を大事にしていることがわかった。また、このチーム活動は日本企業の特徴でもあり、仕事するのに当たって欠かせない能力だということを知った。エントリーシートや面接でチーム活動について聞かれることが度々あった。エントリーシートを添削してもらうときもよく「個人のことしか書いてない」と先生や先輩に言われていた。私は今までチーム行動の経験がなく、チーム力についてアピールできるところがなかった。私のエントリーシートの通過率が低かったのもこれが原因の一つであったと思っている。もしこのプログラムに参加していたら、もっとエントリーシートや面接で満足のできる自己アピールができたと思う。就活が終わった後に参加しても、私はこの活動を入社前の練習になれると思った。子供たちを顧客だと考え、顧客を満足させるためにミーティングをし、企画をするということをイメージしながら活動した。今まで団体で企画活動を行う経験が全くなかった私にとっては、この活動を参加することによって、中間テスップを踏めたと思う。これから企業で行う企画や団体活動をやっていけるという自信がついた。

そして、このプログラムは様々な学校を訪問し、様々な学年に授業を行うため、その学校の文化、学年によって授業内容や教え方を変えなければならなかった。また、何が起こすかわからない小学生を相手にするため、臨機応変に対応をしなければならなかった。一つ一つのことに寄り添って考えることや臨機応変に物事を対応する能力は社会でもかなり求められる能力であると思うので、これらも練習することができたと思う。

また、今回は日本文化を伝えるということで、折り紙、書道、かるたを教えた。私にとって、最初は一番馴染みがなかったのはカルタである。何故なら、カルタは子供の時に遊んだのみで、大人になってからはやる機会がなくなっていた。だが、カルタを紹介することによって、カルタは言語を学習するにあったて大変良い遊びだということに気付いた。更に、カルタは他の国にない日本独自の文化であることにも気づいた。1日間に渡り子供に英国史のカルタ作りの指示を行ってきたが、カルタ作りによって子供たちは楽しんだだけでなく、英国史への理解を深めることもでき、更にカルタの素晴らしさに気付くことができた。この活動に参加することによって、改めて日本の文化について考えることができた。
この活動では、日本では絶対に学べない英語表現を学ぶことが出来る他、観光や留学では絶対に行くことが出来ない学校や地域に行くことが出来る。学校の中では現地の学校教育はもちろん、生活文化、食文化、家族観、労働、ジェンダーなどと様々な視点をたったの3週間で日本との違いを見つけることが出来、考えさせられる。

勉強になることがたくさんある一方、子どもと接する時間がなんと言っても一番楽しかった。こどもと英語で話すことはかなりの難関であったが、ここで必要なのは言語力よりもコミュニケーション料理が求められると思う。こどもはかなり人懐っこく、授業を通してすぐに仲良くなれた。授業以外にこどもとランチを食べることが出来た。担当しなかったクラスの学生にも囲まれて、恋話や文化の違いなどについてたくさん話すことが出来た。こどもと話すことはとてもいいリスニングのトレーニングになるし、コミュニケーション力を養うことができる。学校の中で歩いていると、私たちが教えた「こんにちは」で挨拶してくれたり、最後には日本語で「ありがとう」と言ってくれたことが一番嬉しかった。

この英国インターンは毎日忙しく、ハードな日々であったが、留学、旅行では絶対にできないことを経験することができ、毎日充実し有意義な3週間を過ごすことができると思う。

 

いかにシンプルで分かりやすく伝えるかが大切

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相川恵理さん
広島市立大学国際学部2年
イギリス・2012年9月参加


今回フロムジャパンのプログラムに参加した目的は、外国という地で日本文化を伝える授業をすることでコミュニケーション力と人前で話す度胸をつけることと、英語力を伸ばすということでした。以前外国でホームスティをした際、日本文化を紹介したらとても喜ばれ、日本文化がいかに誇れるものであるかを感じました。そのころからもっと外国の人々に日本の文化を知ってほしいという思いがあり、今回のこのプログラムに参加できたことをとても嬉しく思いました。

また、英語はもともと好きで大学でも英語を学んでいますが、なかなか実践的な英語学習の機会が少なく、本物の英語に触れて英語でコミュニケーションをとることができるようになりたいと思いました。私は人前で話すのが得意ではないですが、事前の準備をしっかりとしたため、思いのほか堂々と授業をすることができました。実際に授業をする前に語学学校で、模擬授業をして授業で使われる英語を教えていただいたり、授業を進める段取りや時間配分や役割分担を決めたり、必要な道具の準備をしたりできたのでとても有意義な時間となりました。

人前で何かを伝えるためには、分かりやすく、聞いている人を退屈にさせないように人を惹きつけなければなりません。そのようなことを意識しつつ、実際に小学校で授業をしてみて、子どもたちの興味深々な視線を感じつつ授業を進めることができ、人前で話す自信が持てました。子どもたちの話す英語は私たちにとって聞き取るのがとても難しいのですが、ゆっくり話したり、目を見てジェスチャーをしながら話したりしてコミュニケーションもとれたと思います。大学でもプレゼンテーションをしなければならない機会が多くありますが、その手助けとなる経験ができました。

そしてもう一つの目的である英語ですが、英語を使う機会は自分次第でいくらでも広げられました。小学校での授業だけでなく、語学学校で友達を作って話したり、ホームスティ先のホストファミリーと話したりすることができます。イギリスに行く前は多少は聞き取れるだろうと思っていましたが、実際に初めてイギリスについたとき自分の英語の聞き取れなさにショックを受けたのを覚えています。日本で聞く英語ではなく現地の人々の早い英語に全くついていけませんでした。しかし徐々に耳が慣れていき、最後は多少聞き取りやすくなりました。今回のインターンでは日本人の学生と過ごすことが多かったため、あまり英語を話す機会は少なかったのでもっと自分から積極的に英語を話す機会を増やしていけばよかったと思いました。ただ、イタリアの子や韓国の子と友達になることができ、英語を話すきっかけを作ることができたのはよかったです。子どもたちに授業してみても思ったのですが、英語は難しい単語や表現をしようとせずに、いかにシンプルで分かりやすく伝えるかが大切だと気づきました。そしてこのプログラムに参加したことで、今後の英語学習のモチベーションとなりました。

私が印象に残っている活動はかるた作りとフェアトレードタウン調査です。かるた作りは日本文化紹介の中で最も大変な活動でしたが、今までしたことのない取り組みでとてもおもしろかったです。郷土かるたは子どもたちが自分の住んでいる街のことを知る良いきっかけになったと思います。今回訪れた街は都会ではなかったのですが、歴史があり、調べればたくさんの素晴らしい場所やものがありました。子どもたちが学ぶことができたのはもちろんのこと、私自身も自分が訪れた場所を知る良い機会となりました。かるたと自分の暮らしている街をリンクさせて自分たち自身のかるたをつくることで、日本文化と外国の街を上手く融合させることができた活動だと思います。最初にかるたゲームをしたのでかるたの面白さを子どもたちが知って自分たちで作ることができるということに喜んでくれたのが嬉しかったです。かるたは絵が得意な子もいれば文章がうまい子もいて子どもたちの個性が非常に出ていました。一方でそれらが苦手な子にアドバイスするのが難しかったです。また終わらせる速さが違うのでその子どもたちの対応を考えるのも大切でした。

そしてフェアトレードタウンについて調査をしましたが、日本にいたころはフェアトレードを意識することはありませんでした。むしろ聞いたことがある程度で詳しくは知りませんでした。だから私が訪れた街全体がフェアトレードタウンと称されていることに驚きました。スーパーマーケットにはたくさんのフェアトレード商品が並べられており、店員の方も店にフェアトレード商品がどのくらいおいてあるかは把握されていました。しかし、街がフェアトレードタウンだということを知っていらっしゃる方はほとんどおらず、課題はフェアトレードの認知度をいかにあげるかだと感じました。さらにフェアトレードの商品の質の向上も課題としてあげられていました。またタミーさんにお話しを伺って、わざわざ現地にいかなくても商品を買うだけでその人々を救うことができるということに感銘を受けました。貧困をなくしたいけど、何をしたらいいか分からないという思いを抱えている人はたくさんいると思います。フェアトレード商品を買うという普通の消費行動が貧困で苦しんでいる人を救うことができるなんで本当に素晴らしい活動だと思いました。広島に帰って、この地で何かフェアトレードに貢献できたらいいなと思います。

英国コミュニティインターンでは現地の教育を学ぶことも学ぶことができました。日本の小学校と比較するとさまざまな違いが見られました。一番印象に残ったのはイギリスの小学校は多国籍な子どもたちが一緒に授業を受けているということです。初めに訪問した小学校にはさまざまな国の子どもたちがいて、驚くことに英語ができない子どももいました。日本の学校には日本人の子どもたちがほとんどです。イギリスのような環境で育つと多様な価値観を受け入れやすいのではないかと思いました。そのせいかいじめ防止のため子どもたちは休み時間は必ず先生の監視のもと、外で遊ばなければなりませんでした。私の印象では子どもたちは管理下に置かれていて教室での居場所があまりないと思いました。日本でもいじめが問題となっていますが、先生の子どもたちへの注意力がもっと必要ではないかと感じました。ほかにも教室の机の配置や装飾物も日本とは異なっていました。日本の教室は机が全員前を向いて並んでいますがイギリスはもともグループに分けられていました。このスタイルは非常にいいと思いました。日本でもグループワークというものが重視されていますが教室の雰囲気から変えるといいと思います。また教室の装飾もとても明るく、絵や図が重視されていました。またイギリスの小学校には掃除の時間というものがありません。イギリスのバスや道路はごみがよく捨てられていました。そして掃除専門の人がそのごみを集めていました。日本人は本当に清潔でイギリスのごみ問題は学校教育の掃除に対する考え方の違いからきているのではないかと思いました。

英国コミュニティインターンに参加してたくさんのことを学び、たくさんの素晴らしい仲間と出会うことができました。イギリスの小学校で授業をするなんで一生に一度の経験かもしれません。本当に参加してよかったです。

経験から得られる物は1つとは限らない

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藤巻優美さん
宇都宮大学国際学部2年
イギリス・2012年8月参加


私は2週間のプログラムで参加しました。その「2週間」という期間は短かったものの充実しており、普段あまり何も考えずに生活している私にとっては、まるで1か月くらい生活したかのような感覚がありました。2週間をそんなとても濃厚な時間にしてくれたのは、活動を共にした日本のさまざまな大学から集まった自分とは違ったジャンルに興味のある学生たちでした。イギリスで異文化に触れた驚きよりも、私にとっては、日本ではなくイギリスで彼らと出会い、たくさんの話をしたことの方が大きな収穫となっています。

日本に帰ってきて、「イギリスに行ってきたんだ。」と友人に言うと、「旅行?」とよく聞かれ、しかしそこで「違うよ、インターンシップ。」と答えると、「え!すごい!」とかなりの確率で驚かれます。そこで必ず「どんなことをしてきたの?どうだった?」と聞かれます。どうだったのかというと、私は将来教員になることを目指しているわけでもないし、フェアトレードに強い関心があるわけでもなかったため、インターンの活動は、正直言うと夏休みの思い出の1つ程度の感覚となりました。だからと言って退屈だったわけではありません。英語を使ってたくさんの人たちとコミュニケーションをとるのは楽しかったし、何より英語を使って自国の文化を小学生たちに教えるなんて滅多にできることではありません。私の夏休みが充実したものとなったのは、このインターンのおかげです。しかし、楽しかったけれども、それ以上にはならないような感覚がありました。でもそれは、インターンの活動に関してであって、その活動を通した起こったその他の場面で刺激を受け、私は一皮むけて帰国することができました。私にとってとても刺激的だったのは、活動を共にした仲間たちで、日々たくさんの考えを交換し合うことでお互いを磨き合い、活動をより良いものにすることができました。

何人かは事前研修で一度だけ会ったことがありましたが、ほとんどの人とは現地の空港で初めて顔を合わせることになりました。それぞれがそれぞれの活動に参加した理由を持っていて、同じ理由を持っていた人はいなかったように感じます。唯一の共通点は、大学生であり、年代が近いということ。たったそれだけだったのに、すぐに打ち解けたくさんの話をして、互いに高め合いました。保育士を目指している人、小学校教師を目指している人、子供が好きな人や嫌いな人、どんなことでも笑いに変えてしまう人、将来フェアトレードの商品を販売するお店を経営したいという夢を持っている人、海外に来るのが初めての人、たくさんの国に訪れたくさんの知識を持っているからこそ現状に満足できず常に疑問と向上心を持っている人。本当に様々な人がいました。普段の何気ない会話のほかにも熱くディベートすることもあり、本当にたくさんのことを知ることができました。

私の中で1番記憶に残っているのがフェアトレードに関する話を友人としたことでした。私の学校でもフェアトレードの商品を販売しているサークルはあるし、フェアトレードという単語自体は耳にしたことがありました。しかし何のための活動なのかはよく理解していませんでした。そのため、インターンに参加したフェアトレードに強い関心のある友人たちの話がよく理解できず、どうせ「これは国際協力だ!世界の役に立つのだ!」とアバウトに考えて、「自分はフェアトレードに興味がある」と言っているだけなのではないかと思いました。しかし友人たちは、私のフェアトレードに対する多くの疑問やしつこく続ける意見をしっかりと聞き、最後まで答えてくれ、その姿勢から、それほどフェアトレードについて自分なりの考えを持っているのだなと感じました。私は世の中のことを知ら無すぎるとよく言われます。そのせいなのか、どんな事象にも「なんで?」と疑問を持ってしまいます。たいていの人はそんな私のしつこい質問に答えてはくれないし、細かいことまで聞いても相手は私の質問に答えられるほどの知識と自分なりの考えを持っていません。しかし彼女たちは違っていて、私が今までに出会った人たちの中で一番、私の質問にむきあってくれ、私が本当に求めていた答えを聞かせてくれた気がしました。

私も自分の将来のことだったり、たまには世界のことだったり、様々なことを考えます。しかし、例えば、平和を求めて「戦争をなくそう!」と思っても、それは簡単なことではないし、私は戦争がなくなることはないという考えを持っており、それでは結局世界中のみんなが毎日平和に暮らすことなどできないと思ってしまうので、いつまでたっても自分なりの答えが出せません。たとえたくさんのことを考えても、私にはまだそれを自分の考える「正解」や「考えのゴール」へと持っていくことができないのです。しかし彼女たちは違っていました。たとえ考えても考えても出ない答えがあっても、見分を広げて、少しでも答えに近づこうとしていました。考えることをやめようしませんでした。彼女たちと私のフェアトレードに関する意見は真っ向から対立するものだったので、私は彼女たちの意見に賛成することはできず、100%すっきりしたわけではありません。しかし彼女たちの考えと、その考えを相反する意見を持つ相手に伝えようとする姿勢にとても感動し、わたしも彼女たちのその姿勢を見習いたいと強く感じました。

私は本当に本当に良い仲間たちと出会うことができました。このような活動に参加することができて本当に良かったです。海外という慣れない土地で異文化に触れて、多言語をしゃべって得られるものはもちろんあると思います。しかしそれだけではもったいないのです。もしまた新しい誰かがこのインターンに参加するときは、私は、活動を共にした仲間たちとお互いを磨き合い、身近なところからも多くのことを学んで帰ってきてほしいと思います。

イギリスで驚いたこと

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関加奈さん
新潟県立大学国際地域学部2年
イギリス・2013年8月参加


●イギリスの小学校で感じたこと
Bromstone schoolとSt Ethelbert’s schoolを比較すると全体的に後者のほうが子どもたちはおとなしく、静かな印象を受けた。日本の公立学校では、平等な教育を受けるという視点から、イギリスのような学校による校風の差はあまりないのだろうと思う。St Ethelbert’s schoolの2年生の教室はとてもカラフルだったが細かく観察してみると、学習事項が織り込まれていた。例えばcircleやsquareなど形を表わす単語、blueやbrownなど色を表わす単語、また、punctuationやconnectivesなどの文法項目も掲示してあった。英語を身につける方法は案外、外国語として英語を勉強している私たちと似ているのかもしれないと思った。Bromstone school では学習障害を持っているような児童も同じクラスで勉強していたが、どういう理由で分けていないのか、知りたいと思った。

●カルタ
カルタの活動では郷土カルタを作成したが、子どもたちに地域のことを知ってもらうためにはどうすればいいか、考えた。日本では総合学習などの授業で地域のことについて学ぶ機会があると思うが、イギリスではどうなっているのかが気になった。子どもたちに地域のことを知ってもらいたいと思うのであれば、自分自身も地域のことを知る必要があると思うので、日本のことや自分の地域についてもっと知っておきたいと思った。

●書道
書道では、自分の名前をカタカナで書く練習をする場面で、子どもたちはいちばんうれしそうに活動していた。「祝」の漢字の意味を質問したときにはたくさんの意見が出て、漢字に興味を持ってくれているのだということがわかった。説明の際に注意点(絵のようにかかないこと)などを繰り返し伝えたのでよかったが、説明の難しさを感じた。自分が知っていても相手が知らないことは多いので、そのことをよく理解してわかりやすく説明する努力をしなければならないと思った。

●折り紙
折り紙ではかぶとの折り方を教えたが、折り紙Englishが難しかった。子どもたちは「できたよー!」と見せてくれ、楽しそうだった。日本の文化を伝えたり、新聞紙でかぶることができるかぶとが作れたりと、かぶとは教えるのに最適だと思う。しかし、折ったことがあるという子もいたので、活動前にアンケートをとるとより良い活動になるのではないかと思う。

●イギリス文化・風習
イギリスでいちばん驚いたことは、女性がスーツケースを持って階段を上り下りしていると、必ず男性が荷物を持ってくれるということです。帰国前ロンドンを歩いているときに気が付きました。彼女と一緒にいても、手伝ってくれる方もいました。扉を開ける時も、次に通る人のために、扉を支えて待つ習慣もあり、素敵な文化だと思いました。また、ロンドンでミュージカルを見た際に感じたのは、日本より気軽に見に行っているのではないかということです。日本では上演中の会場の出入りは控えると思うのですが、イギリスでは頻繁に出入りしている人がいる印象がありました(子どもが多かったせいもあると思いますが)。タトゥーを入れている人が多いのも印象的でした。ロンドンやラムズゲートの街の様子は、建物はとても綺麗ですがポイ捨てや歩きたばこが多いため少し残念でした。

●今後生かしたいこと
今回はイギリスでの研修だったため、イギリス英語に触れることができた。私は来年、大学の研修でカナダへ行く予定のため、カナダ英語とイギリス英語との共通点および相違点を発見できたら良いと思う。また、英語教師を目指すうえで、日本文化の良さ・特徴などを英語で伝えることができるということは重要なことだと思うので、日本文化や外国の文化をよく知り、伝える技術を身につけていきたいと思う

イギリスで教育現場を通して学んだこと

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木村友美さん
宇都宮大学国際学部3年
イギリス・2012年8月


今回のインターンシップでは、Bromstone Primary SchoolとSt Ethelberts Catholic Primary Schoolの二つの小学校を訪れ、日本文化を紹介することができました。

私は3週間、インターンシップに参加しましたが、最初の第1週目に語学学校に通い、日本文化に必要な英語表現を学び、模擬授業を実施しました。この1週間で、小学校での活動についての不安を解消し、本番に向けて自信を付けることができました。授業は、チームごとに行います。私達のチームは4人いましたが、折り紙、習字、かるたの各授業の代表を選び、各代表者が担当の授業を責任を持って進めました。私は英語教員免許取得を予定していますが、授業を考え構成していく経験が非常に有意義でした。言うまでもありませんが、授業中の使用言語は英語でしたので、英語でどのように小学生の子供たちに説明し、理解させるか、という課題に向き合うことができたと思います。語学学校の先生はとても親切で、質問には何でも答えて頂き、英語力の不十分な私たちに根気強く指導して下さり、実用的な英語を学ぶことができたと思います。チームで授業を作る上で苦労したことは、それぞれの授業のリーダーを決めて完全に分業してしまったので、担当外の授業に不干渉的になってしまったことです。リーダーはあくまでもリーダーで、他のメンバーも主体的に授業づくりに参加していくことが必要だと個人的に思います。

語学学校で学んだ後、小学校に行きました。イギリスの小学校は日本の小学校と大きく異なっていました。日本では先生が授業で黒板を使用しますが、イギリスでは黒板の代わり電子黒板(スクリーンのようなもの)が教室の正面に配置されており、チョークの代わりに繰り返し使用できる電子ペンを使います。電子黒板とPCは連動しており、PCの映像は電子黒板に反映されます。つまり、授業中に先生が必要とした情報をPCで即座に調べ、子供たちと電子黒板を通じて共有することができます。この電子黒板とPCは各教室に必ず1セット用意されていました。イギリスの公立小学校ですらこの設備であることに、日本の小学校の教育設備と比較せざるを得ませんでした。さらに、日本の小学校では通常1クラスに1人の担任の先生が常置され、クラスの状況によって2人以上の先生が授業を担当することはありますが、イギリスでは、ティームティーチングが頻繁に行われているようでした。2人、さらには3人で1クラスの授業を監督している姿が良く見受けられました。Bromstone Primary Schoolで、耳の不自由な子がいるクラスがありましたが、その子の隣にはいつでも手話のできる先生が1人付き添っていて、学習のサポートそしていました。この学校はIncludingをモットーにしている為に、様々な障害を持つ子を除外せず、他の子供たちと共に同じ空間の中で学ぶということを意識しているようでした。日本ではこのようなクラス編成は、先生の負担も考慮すると、難しいことです。さらに、St Ethelberts Catholic Primary Schoolに関して、この学校はカトリック系の学校で、知的レベルも概ね高い学校でしたが、教材としてDS(任天堂のゲーム機)を用いて数学の計算をゲーム感覚で行っていました。DSは各子供に1つずつ貸し出されていました。子供たちにとって教材が魅力的なものほど学習意欲が向上するものだと思いますが、このような電子機器を揃えられる点もまた、イギリスの教育水準の高さを物語るものだと感じました。

イギリスの子供たちは非常に積極的に授業に参加してくれました。集中して取り組んでいたのも、見慣れない日本人の授業だったということや、先生の協力のおかげもあると思います。折り紙の授業では、子供たちは初めて折り紙を見るものだと想像していましたが、クラスによってはすでに折り紙を使用した授業を、私たちが来る以前から実施して準備していて下さっていたりしていました。一枚の紙から兜を作るという作業は、子供たちのみならず先生も感激している様子でした。習字の授業では、漢字と名前のカタカナ表記を教えました。自分の名前を日本語で書くということが興味深かったようで、教えると満足そうな表情を浮かべる子もいました。そしてカルタの授業では、サネット地域の郷土カルタを子供たちが作り、最終的にそのカルタでカルタゲームをして遊びました。今回担当したカルタ作りでは、子供たちの知らない場所や歴史的人物などを敢えてピックアップして、そのトピックに関してインターネットで調べ作業をし、その後カルタ作成という流れで行いました。自分の身近にある場所さえも知らない子がいたので、こうした調べ学習を含めた活動は、サネット地域を知るという意味でも、郷土カルタの醍醐味だと感じました。カルタ作成は時間内に終えることができ、カルタゲームも何回も行い、子供達も楽しそうに参加していました。私達のチームは、最終的には全員で協力して分担作業をしていたこともあり、大きな問題もなくスムーズに授業を行うことができました。途中でマニュアル通りに進まなくとも、臨機応変に対応し、先生とコンタクトを取りながら上手く乗り越えることができました。チーム内での団結力の大切さを強く感じました。

授業はもちろんのこと、週末の町歩きもチームごとに行動することが多くありました。イギリスという異国の土地で、意見の合わない時もありましたが、お互いに協力し、足りない部分を補い合いながら活動しました。チームで活動することは難しいことも多いですか、達成した時の大きな喜びを味わうことができます。このインターンシップでは素敵なメンバーと貴重な体験ができたと思います。

二度目のインターンに参加して

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高野佑里 さん
宇都宮大学国際学部3年
イギリス・2012年2月参加


私がこのプロジェクトに参加したのは、今回で二度目であった。前回、最終週で体調を崩してしまったため、今回は二週間のコースに参加することに決めた。二度目参加の利点としては、すべてが同じという訳ではないが根本的なものは変化していないため、自分の心にゆとりを持つことができ、前回よりもより実りのあるものにすることができたと思う。日本での準備は完璧とまではいかなかったが、必要なものをあらかじめ買い揃えておくことができたし、事前に授業の組み立てを考えておくという時間も作ることができた。以下に夏季インターンと今回の春季インターンとの相違点を軸としてイギリスの小学校で二度目の日本文化紹介について述べて行きたい。

まず、飛行機であるが、今回は春季ということで夏季よりも直行便の価格が安価だったため日本航空の直行便を使用した。前回は合計2回の乗り換えを体験していたため、移動が非常に楽に感じた。入国審査も滞ることなく、一言二言の質疑のみでスムーズに入国することができた。直行便の都合で一泊ヒースロー空港の近くのホテルを取り、次の日の午前中に到着予定の参加者と落ち合ってラムスゲートへと向かった。夏季インターンでは、夕方にヒースロー空港に到着し、そこからラムスゲートへ向かった為ホームステイ先に到着したのが夜10時頃であった。今回は3時頃にはホームステイ先に到着し、ホストファミリーとも挨拶をし、周辺を散策することもできて良かったと思う。

今回と夏季インターンの一番の相違点は人数である。前回の参加者に比べ3倍近くの人数であった。人数が多ければ多いほど、様々な意見やアイディアが出てくるという長所があるのだが、同じく意見の対立が生まれるということや、すべての参加者とコミュニケーションを取ることが不可能になるという短所も同時に存在した。そのため、グループ内での関係だけでなく、その他のグループとの関わり方も個々人で考えなければならなくなり、気疲れしてしまったということもあった。それに少人数の方が移動する時に便利であるということもある。しかし、一つのことをやるのにもグループごとにまったく違うやり方や工夫をしていたり、自分とは異なる視点から物事を考えているということが解ったりと私にとっては非常に勉強になった。一つの偏った視点からだけでなく物事を多角的に見ることができた。そのため、私としては人数が多いということは利点であったと思う。

まず第一週目は語学研修であったが、人数が多いためクラスが二つに別れてしまい、自分のクラスの参加者とはコミュニケーションが取れたが、他のクラスの参加者は何をしているのか全く見えない状態であった。先生が異なっていたため、やることも異なっていたのではないかと思うが、その意見交換などをする時間がなかったのは少し残念であった。しかし私たちのクラスでは、日本文化かるた作りを行う予定のチームが多数だったため、日本文化について題材ごとにプレゼンテーションができるようにパワーポイントの作成とスピーチの練習を行うことができた。このことによって「神社」や「寺」の違いなどをもう一度自分の中で考え直すこととなり、日本文化の再発見に繋がった。自分では漠然と理解しており、それが日本にいると当たり前だと思ってしまっているようなものでも、いざそれを「何だ」と問われた時に答えることができないということがイギリスに居る時によくあった。「私は彼女が好きだ」という文があった時に、「私は」というのが主語で「好きだ」が述語であるということは日本人であれば誰でも解るだろう。しかし、「彼女が」というのがなぜ主語でないのか?「が」と付けば主語になるのではないか?と中国人の友人に問われた時に私は説明することができなかった。このように日本語の文法だけでなく、私たちは自国の文化について知らないことがまだまだたくさんある。それをもう一度勉強し直すことによって自国文化の再発見にもつながるということを改めて感じた。

小学校に行き始めてからは毎日が非常に充実しており、あっという間に毎日が過ぎていった。私たちの班は書道、折り紙、かるた作りを実施したがそのどれもが楽しかった。前回と比べると自分の英語力が上がっていることも実感でき、子供たちの英語や先生ともコミュニケーションをたくさん取ることができた。今回行った小学校では子供たちが積極的にスキンシップを取ってくれ、知らないことをもっと知りたいという意欲が強く、たくさん質問を投げかけてくれた。そのため、小学校では自然といつも英語を話しているという状態になり、毎日自分の気持ちや日本文化をどう子供たちに伝えられるかということを考えて頭の中で英語を組み立てていた。今回はただ文化を紹介するだけでなく、いかに自分らしさを付け加えていくかということが自分の中で大きな課題となっていった。特に、日本文化かるた作りは新しい試みだったため手探り状態のものも多かった。そのときに先生の手を借りたり、時には子供たちの手を借りたりすることで成し遂げられることも多かった。少し失敗したり、うまくいかなかったことがあっても、子供たちの明るい笑顔を見ていると気分も晴れ、次に頑張ればいいという気持ちになることができた。

休日には、カンタベリやロンドン、ラムスゲート周辺の散策などをして過ごした。一週間頑張ったからこそ、土日の休暇は嬉しいものであり、充実した一日を過ごすことができと思う。そしてホストファミリーであるが、今回は本当に良い家庭に恵まれたと思う。ファミリーは四人家族であったのだが、日曜日や水曜日には友人や家族を家に招いて夕食を皆で取った。そのため、街の中心地に歩いていくと毎日誰かとすれ違うくらい色々な人と知り合いになることができた。一番嬉しかったのは、ゲストだからと言って特別待遇することなく、お皿を洗ったりテーブルセッティングをしたりということを私に手伝わせてくれたということである。役割を与えられるということは私にとって家族の一員として認められたと感じることができたし、気を使うことなく接することができた。そのため、今回は家の居心地がとてもよく、夜に積極的に外出するという意欲があまり湧かなかった。しかしその分、ホストファミリーと充分にコミュニケーションを取ることができた。一緒にテレビを見たり、ラジオを聴いたりすることによって新しい単語や言い回しを学び、それを次の日小学校で教える時にいかせるようになったため、ホームステイによって私のイギリス滞在はより楽しく、より有意義なものとなった。

最後に、二度のインターンに参加し、その活動を振り返った結論として日本の文化を教える為には自分たちも日本の文化をしっかり理解していくことが大切であるということをしみじみと感じた。教えるもののことを自分が理解していなければ説明することも難しく、ましてや突然の質問に答えられるはずもない。それから小学校で教えるうちに「常に挑戦し続けること」も大切であると感じた。ただインターンに参加し、チームの中の自分の役割に甘んじるだけでは新しい立ち位置からものを見ることはできない。もしかしたらできないかもしれないけれども、とりあえず挑戦してみる。その為には努力を惜しまない。その姿勢が必要であると思う。これは今回のインターンだけでなく、これから様々なことを学んでいくことに対する姿勢として必要なものではないだろうか。イギリスのラムスゲートは私にとって、思い出深い土地となった。これから様々な困難にぶつかった時、このインターンのことを思い出すだろう。そしてどのように乗り越えたか、と思いだすことでその困難を乗り越えることができるのではないかと思う。

Looking Back Over the Days of Community Internship

1202erika

杉谷絵梨花 さん
神戸大学国際文化学部1年
イギリス・2012年2月参加


今回のインターンシップを振り返るに当たり、1つずつ思い出しながら振り返ろうと思う。

○なぜ―きっかけ
私がこのインターンシップに参加したきっかけは、大学に貼ってあった1枚のポスターを目にしたことだった。大学生になったら海外に行きたい、でも留学は勉強に限られてしまう気がして何だかもったいない、と思っていた私はインターンシップという言葉に惹かれ、ポスターをしばらく眺めていた。「日本文化を教える」「イギリスのまちづくり」「フェアトレードに貢献」これら3つの言葉をみて更に興味を深めた私は、さっそく資料を申し込んでいた。今考えるとそれら3つのどれに関しても知識があいまいで、しかし忙しさを理由にそれをほったらかしたまま渡航してしまったのは大変残念なことだったと思う。


○どこで―イギリスの港町で
イギリスに降り立った日、空港からバスに乗り見えた景色はほとんどが牧草地や畑。本当に人が少ないんだなぁと感じていたものの、Ramsgateに着いてみると茶色いブロックでできたかわいいお家がずらり。同時に路面駐車が気になりはしたが、人が住んでいる、生活を感じるまちだった。Ramsgate、BroadstairsとMargateはどこも海、港を中心ににぎわっており、天気のいい日には多くの人がTown centre で買い物や散歩などを楽しんでいた。またTown centreだけでなく住宅地の中にも多くのパブが点在しており、夜中まで地元の方々の愉快な声が響いていた。Churchill Houseが提供しているパブも地下には学生がおり、1階には地元の方が集っていた。私はあちらこちらへと出かけていき、気のいいマスターにお金の数え方を教えてもらったり、94歳のおじいさんのベルギーに行った話を聞くなどまた別の出会いの場があり、いい交流の機会を得たと思う。Ramsgateのレストランやパブでは「あの語学学校の学生さんね?」と尋ねられることが多く、Churchill House自体もまちの活気をもたらす一因になっているのではないかと思った。


○何を―日本文化、まち、Fair Tradeを
日本文化、と一口に言っても食事・芸能・言語・習慣・宗教・衣服・住居・年中行事など多くの切り口がある。今回のようなプログラムでは多くを伝えることは難しく、私の気持ちとしては日本文化というよりも「イギリスのまちにない何か」を紹介しようと考えていた。

折り紙に関して言えば、折り紙自体を知っている子は多く、2校目では事前にChinese Fortune(私の地元ではぱっくんちょと呼んでいた)を作っていた。しかし予想していた通り端と端をきっちり折る子はなかなかおらず、後々の工程でうまくいかなくなってしまうこともあった。そんな場合はヘルプで呼ばれたときに”Sorry, but I can make it stronger.” などと言いつつ一度開いてやり直してから次の工程を教えるなどしていたが、折角折ったものを開くというのは本当に残念で、うまい方法はなかったのかと思う。また折り紙でかぶとのつのを折る工程や“袋を開く”工程では難しかったのか近くの子やインターンにすべて任せてしまう子が多く、どの程度手を貸してあげるのかなど、共通にするとまではいかなくとも一度確認しあうことは必要だったように感じる。6年生の授業でかぶとだけでは時間が余ってしまうためもう1つ何か作ろうということになり、遊べる折り紙として手裏剣を紹介した。予想以上にニンジャの人気が強く、Ninja Star(手裏剣)を作るよ、といった瞬間の子供たちの目の輝きは忘れられない。それを見ただけであぁやってよかったと思うくらいだった。先生にも折り紙を渡し、こどもに教える手伝いをしてもらいつつ先生自身にも作ってもらうようにしたので、先生も心なしか楽しんでいるように感じた。

かるたゲームは大いに盛り上がった授業の1つだ。1校目では思っていたよりもすぐにルールを理解してくれ、混乱なくゲームを楽しむことができた。しかし2校目では先生が勘違いをしており、先生がこどもたちに間違ったまま伝えてしまい、それに私たちが気付かないままだったことにより不平が出てしまった。ゲームの中で疑問に感じたのは果たしてこどもたちはSentence の内容を聞いているのか、ということだ。最初の音に注意しすぎて文章全体を聞いていないかも、絵と文がつながっていると意識して取っているのかと思ったのは、かるたの内容に関してこどもから反応をもらえなかったからだ。予想としては、「ここ知ってる」「私ここ好きだよ」などといった言葉があると思っていたのだが、初めにLocal Karutaだと言ったからなのか、ゲームに集中しすぎていただけなのか、いずれにしろゲームの後にカードについて質問を投げかけるとよかったかもしれない。

かるたづくりはまちづくりの一環として行うと聞いていた。私がLocal Karutaに取り組んだのはRamsgateのまちだった。1週間滞在したとはいえまだまだ知らないことばかりで、わくわくしながらかるたづくりに取り組んだ。語学学校の先生から、こどもたちはあまり外で遊ぶことが許されておらず、家の中で遊ぶことが主だと聞いており、また公園を見ても遊具の周りにはフェンスがあるなど自由にまちを歩くことが少ないのではないのかという予想を抱いた。その真偽は確かではないが、かるたのトピックとして「私しか知らないお気に入りの場所」が出なかったことを残念に思った。まち、自分の住むまちのことをこどもたちには知ってもらいたかったのだが、「知る」「再確認する」というよりも「現在ある知識だけで考える」作業になってしまった。それでも、1時間目の終わりに「かるたのトピックを考えといてね」と投げかけたところ、休み時間が終わると私が何も言わなくともすっ、すすすっ、と多くの手があがったのをとてもうれしく思った。その後の質問でもこちらから提案することがないように、全員に発言をしてもらうようにと努め、うまくいったと思う。私が担当したテーブルでは活動に対してみんな積極的で、フィールド、トピックを決めたり、私が決めかねていることがあると「こうしたらうまくいくよ」と提案までしてくれたりと、1番こどもたちと仲良くなれた授業だった。

Fair Tradeに関して私はあまりいい結果が得られたとは思えない。Tea Partyで何が行われるのか、時間・場所も把握していなかったばかりか、Fair Tradeに対する自分の役割をつかむことができずに、どのような姿勢で臨んでいいものかずっと悩んでいたのだ。私たちがTea Partyのメインの出し物であり、人を呼ぶために招かれたのであれば、小学校での授業で宣伝し、まち歩きの際にもお店の人にポスターを貼らせていただくなどの努力もできたと思う。私がそれに気づいたのがTea Partyの後であり、最大限の努力ができなかったことに対して悔しく思っている。


○誰に―こどもたちに
こどもはどこの子でも元気がいっぱいで、毎日顔を合わせるだけでこちらも元気をもらった。ゲスト慣れしているのかはわからなかったが、私たちが校内をうろうろしていてもいたずらに話しかけたりそわそわしたりすることもなく、やんちゃだった自分の過去と比べるとみんないい子にしてくれたと思う。特に発言をする際には挙手をする子が圧倒的に多く、一斉に話し始めるということが少なかった。”Do you know what it is?” とみんなが知ってるキャラクターを見せるとぱぱぱっと一斉に手が上がり、とてもうれしくなった。

私たちが何もしないとおしゃべりが始まるが、話を始めると興味を持ってみてくれる子が多く、またそれぞれの作業にヘルプで回った時には一人ひとりが真剣な表情で取り組んでくれていた。私たちの説明が分からなかった子や、うまく作業に取り組めない子には近くの子が積極的に教えてあげていた。”You are a good teacher!” と声をかけるとえへへ、とはにかんだ笑顔を見せてくれたのが印象に残っている。

こどもたちの英語は本当に速く、聞き取れないことが多かった。授業中などは時間も限られているためじっくり聞いている暇もなくごめんね~と言いつつ流してしまうことが少なくなく、自分の語学力を腹立たしく思うと同時にこどもに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになった。伝えたいことがあるのに無下にしてしまったわけだから。

授業の中で対象としていたのは子供たちだったが意外なところで先生からの反応も得ることができた。鳴き声クイズをした授業の後にこそっと言われた、本当にそんな声で鳴くの?という言葉や、着物の話をしているときにこども以上に食い入るように見入り、後から素敵だわ、それから…、と2、3個いただいた質問などこどもたちとはまた違ったり、同じ目線だったりと貴重なものに感じた。
 授業のそと、例えば夜のSocial clubやFair Trade Tea Party、ステイ先などでの交流の中でも多くの人に出会う機会があった。日本のことを知っている方、行ったことがある方、折り紙が得意な方、苦手な方いろいろな人がいた。中でも私のホストファミリーは日本人の友人がおり、京都へ旅行したことがあると聞いた。”We don’t like tofu because it is like a rubber.” と言われて反論しない私ではなかったが、 意見を揺るがすことはできず、悔しく思った。


○誰が―日本各地の学生が
このプログラムで1番の収穫だともいえるのが、かけがえのない仲間たちとの出会いだ。半ば偶然にも私の友人も同じプログラムに参加していたが、その他北は北海道南は沖縄まで全国から集まったメンバーはこのプログラムがなければ一生出会うことはなかっただろう。仲間として一緒に授業を作っていく際にも、この人はこういう役割が得意だ、このような仕事はこの人に合っている、自分はこのような立場だからいま全力を尽くそう、といった「適材適所」なチームプレイが3週間の間に実現できたことは素晴らしいと思う。それぞれが(かなり濃い)個性を持ち、かつ柔軟に周りとの協調を図ることができたからだろう。チームプレイということで同じチームにならなかったメンバーとあまり時間を共有できなかったことが残念に思われる。しかし限られた人数とはいえ、3週間という時間の中でお互いの目標を話し、国際協力やフェアトレード、このプログラム自体の在り方などについて語り合えたことはこの上なく勉強になるものだった。それぞれが自分の目標、思いを持ち参加しており、教育に興味を持った人、国際協力に関心がある人、いろいろだった。そんな中で自分の価値観を見つめなおし、相手の意見を考え、さらに悩んでいくことが大事だと感じた。もっとも身をもって感じたことは「人は見た目じゃない」ということではあるが。


○どのように―授業を通して
このプログラムではこどもたちに「授業」を通じて日本の文化を教えていった。授業の流れ、子供たちの反応を予測し、できるだけ楽しく伝わるように工夫した。説明の時に視覚情報を入れる、単に説明するよりは質問を投げかけてみるなどの配慮はしたつもりである。授業内容やインターンの人数にもよるが少人数のグループごとにインターンを置く形にすると、個別対応がすぐにでき、授業から少し離れた質問、例えばこのあいさつはなんていうの?などこっそりと教えてあげることができる。どうしてもクラス全体対インターンの講義のような形ではちいさな疑問を流さざるを得ないことが多いように感じた。

授業では大まかな流れをマニュアルに従って作っていった。もともとこどもたちに体験してもらうことを重要視しているようだったので、聞くだけの授業、にはならなかった。始めて聞く言葉、日本からやってきたんだと知った驚き、面白いこと、わからないこと…、こどもたちの表情が気持ちを代弁して、私に多くのことを伝えてくれた。楽しいんだ、よくわからなかったかな、感じたことに対して臨機応変に的確な対応ができたとは思えないが、最低限のフォローはできたのではないかと思う。


○何をした―伝えた、知ってもらった、感じた
以上のような活動の中で日本の文化を伝え、自分の住んでいる町のことを知ってもらい、またほんの少しではあるがフェアトレードについても知ってもらい、自分自身もイギリスという国、Ramsgateというまちの空気を感じ、そして1人ひとりとの出会いのかけがえのなさを実感した。自分1人の力で相手に伝えられることには限界があり、仲間と集まって話し合い、分担し、相談しあってこそひとまわり多くのことを伝えられるのだと思った。

あたたかな人々に迎えられ、力強い仲間に支えられ、新たな挑戦を繰り返したこの3週間は私の大切な経験の1つとなるだろう。3週間の間に感じたつらさ、苦しさ、悔しさをばねにし、今回得ることができた喜び、感動、笑顔を胸にこれからの人生で自分が他人に何をしてあげられるか、何を求められるのかを考えていこうと決めた。


○最後に
私と出会ったみなさん、自分を一歩成長させてくれてありがとうございました。そしてこれから参加しようかなって皆さん、このプログラムは自分で造り上げるものです。マニュアルなんてありません。どう「マニュアル」を壊し、発展させるかです。自分の時間をどう生きるか、限られた時間の中で考えてみてください。