心に残っているのは「教員もいいな」と思えたこと

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松原萌さん
筑波大学人間学群教育学類3年
イギリス・2013年9月参加


2013年9月、濃密で衝撃的な3週間をイギリスですごしてきました。その一部始終を振り返り、時系列に沿って以下にまとめていきたいと思います。

まず、コミュニティインターンへの参加きっかけは、大学の掲示板でお知らせを見たことでした。高校生の頃から漠然とイギリスに興味があったこと、大学で留学生のお世話をしていながらも自分の英語力に疑念が湧いてきたこと等が重なり、参加を決意、両親の説得にとりかかりました。正直に話せば、参加する前のフェアトレードの知識はそれほど多くなく、日本文化の何かに秀でているわけでもなく、また、子供好きではあるものの教員になるかどうかは迷っている、そのような状態でした。ただ、

現地での生活1週目、翌週から始まる小学校での授業に向けて語学学校で準備をします。事前に配布されたスケジュールよりも前倒して進めたため、かなりハードでした。他のメンバーはお互いに初対面の人ばかりでしたが、少なくとも私は、緊張感を感じていたのは初日まででした。皆で同じプロジェクトに向かっているという仲間意識が不必要な緊張感を取り除いたのでしょう。1週目に関しては、天候は穏やかで過ごしやすかった記憶があります。

ただ、3週間を通して傘は必要です。事前にインターネット等で調べた際に「雨が降っても少し待てば止む。傘はいらない」といった情報をよく見かけましたが、私としては、降るときはだいぶ降り続いた印象があります。仮に少し待てば止むにしても、このプログラムは基本的に団体行動でバス移動のため、雨が止むまで待つことはあまりできません。私は傘を持って行かなかったため、日本にはないような傘を現地調達、そのまま自分のお土産にしました。ただ、基本的にどのお店も閉まるのが早く、平日はなかなかショッピングの時間が取れないので要注意です。

話は変わりまして、現地での生活拠点となるホームステイ先について。これは当たり前ですが家庭により様々な面で差があるようです。家族構成も多様。女性の一人暮らしだったり、他にも留学生を受け入れていたり、家族のうちの誰かが長期旅行中だったり……。生活習慣も多様。シャワーの時間について注意されたり、洗濯のルールもあったり、まったく干渉されなかったり……。私のステイ先は留学生というものに慣れていたようで、家主と留学生の生活はほぼ別々、ダイニングにあるものはいつでも何でも食べていい、と、割と放任主義のお家でした。洗濯物がいくつか返ってこないなどということもありますので、どのようなことも起こりうると覚悟しておいた方がよさそうです。


さて、いよいよ小学校での授業が始まる2・3週目。気温も下がってくる時期なので寒さ対策が必要になってきます。毎朝とても早い時間にバス停に集合して移動しました。学校に到着後、浴衣に着替えて校内を歩くととても喜んでもらえました。(皮肉なことに、私を含めメンバーの多くが渡英をきっかけに浴衣の着付けやたたみができるようになりました。)子供たちは押しなべてフレンドリーで、すれ違いざまに「ハロー!」「コンニチハ!」などと挨拶をしてくれたり、授業後には「僕のこと覚えてる?」と近寄ってきてくれたりします。また、現地の小学生はさまざまな言語でのあいさつを習うようで、スペイン語やフランス語などでもあいさつをされました。

母国でさえ行ったことのない授業を、海外で、しかも英語で展開するのには大変な勇気がいるものですが、内容はマニュアルが教えてくれるので安心です。対象が小学生のため多少ざわついたりすることもありますが、「静かにしなくてはいけない合図」がクラスによって決められていることもあります。(もとより、ざわつかないクラスもあります。)私は、クラスで声を出しすぎたためなのか単なる風邪の前兆なのか、一時期のどが痛かったことがあります。予防策として、先生を観察して「合図」を真似してみたり、教えてもらったりするとよいかもしれません。飴やマスクがあるとより安心です。また、集団を相手にするときのテクニックで私が参考になった(と振り返って思う)のは、「おかあさんといっしょ」など教育番組の「おにいさん・おねえさん」の仕切りや音楽ライブでの歌手によるMCです。その空間にいる人々の関心を集めて話を聞いてもらうには技術がいります。「おにいさん・おねえさん」や歌手の振る舞いを真似してみたところ、メンバーや景谷さんから好評をいただけて嬉しかったです。

2・3週目の活動が終わると、いよいよ帰路に就きます。私は3日ほど延泊していたのでステイ先から日本まで一人で帰りました。イギリスと日本の時差は時期により8~9時間あります。帰国後、重い時差ボケに苦しんだメンバーもいましたが、私は全くそのようなことはありませんでした。往復路ともに「飛行機でよく寝る」という対策が効いたのかなと振り返って思います。機内でよく寝るためには若干の寝不足状態に身を置く。そのためには前夜遅くまで荷造りをすれば全てOK。忘れ物はないか、空港までの道のりや時刻表の確認は済んでいるか、入念にチェックしていました。翌朝の寝坊や乗り過ごしなどの支障が出ない程度に寝不足にしておくとよいと思います。


以上が、時系列に沿った3週間の一部始終です。メインイベント—小学校での授業—をさせていただいて様々な発見がありましたが、何より私の心に残っているのは「教員もいいな」と思えたことです。教員になるかは迷っている私でしたが、「将来小学校教員として働きたい」と強く思ってしまう、衝撃的な体験ができました。

事実を伝える授業をするために、参加

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阿武 沙苗さん
山口大学教育学部2年
イギリス・2013年2月参加


私がこのインターンに参加しようと思った理由がいくつかあります。1つ目は、単純に外国に行ってみたかったからです。今まで海外には1度も行った事がなく、飛行機さえも20年間生きてきて1回しか乗った事がなかったので、日本じゃない他の国に行ってみたいという思いをずっと抱いていました。2つ目は、小学校の先生になりたいという思いから、事実を子どもに伝えられるようになりたかったからです。教科書を批判するわけではありませんが、ある国は貧しくて孤児がたくさんいるとか、ある国では子どもが戦争に参加するとか、否定的なイメージを植えつけてしまいかねない表現が教科書にはあったりします。しかし、どんな国でも良い面はたくさんあるはずです。だから、教科書に書いてあることを読むような授業でなく、自分自身が体験した事を踏まえて子どもがより興味をもつことができる、事実を伝える授業をしたいと思ったので、海外に行きたいと思いました。

イギリスに行ってみて1番最初に感じたことは、「寒い!」ということです。山口県とは緯度が違うので当たり前ですが、20年間山口県に住んでいる私にとっては、とても寒く感じました。言語については、私は、英語の学習は好きですが、コミュニケーションをしっかりとれるほど得意ではありません。3週間目になっても、host familyの言っていることが理解できないことが多々ありました。しかし、分からない様子を示すと、ゆっくり話してくれたり、ジェスチャーで表現してくれたりするので、なんとか理解する事ができました。けれど、相手の言いたい事が分かっても、自分が言いたい事を伝えられないのがとてももどかしかったです。だから、帰国後の今から、もっと英語を勉強して、次に
host familyの元を訪れる時にはしっかり自分の意見を伝えられるようになって、驚かせたいと思います。

今回のインターンでは、小学校を4校、高校1校、大学1校を訪問し、日本の文化(折り紙、書道、かるた、高校では巻き寿司)を伝えてきました。私は折り紙を教える担当で、インターン2日目からデモンストレーションを繰り返しながら練習してきました。対象は小学校3年生だったのですが、思った以上に3年生の理解度が高く、スケジュールより早く進みすぎて、急遽予定外のプログラムを取り入れて1時間を終えました。この経験から、常に想定外のことに対処できるような入念な準備が大切である事を学びました。

小学校訪問で一番困ったのは、やはり会話です。大人の方は、気を使ってゆっくり話してくれたりジェスチャーを使ってくれたりするのですが、子どもは容赦ありません。声のボリュームが小さく、ものすごいスピードで喋るので何度も聞き返すのですが、なかなか聞き取れません。聞き返しても簡単な英語に言い換えてくれることもなく、同じ内容を同じスピードで話すので、理解するのにとても苦労しました。しかし、イギリスの子どもたちはとても積極的なので、初対面にもかかわらず気軽に話しかけてくれるし、すれ違うと手を振って「Hello!」と元気にあいさつしてくれて、とても嬉しかったです。

今回、せっかく4校も小学校を訪問する機会があったので、イギリスの教育にも目を向けてみました。日本では机を黒板と平行になるように、左右前後と等間隔を空けて配置するのに対し、イギリスではグループの形になっている事が多かったです。グループの形になっている事で分からないところを教えあったり、相談したりすることが容易にでき、子ども達同士で高めあっているような印象を受けました。また、先生一人が黒板の前に立って説明し、子どもは椅子に座って説明を聞くというスタイルが日本ではよく見られますが、私が見た算数の授業では、先生が電子黒板の前で椅子に座って道具を使って説明しているのを、子どもが取り囲むようにカーペットの上に座って聞いていました。実物をしっかり見るというのは大切な事であり、席が黒板から遠い近いに関わらず全員見る事ができ、机上での作業と先生の説明を聞く時間とのメリハリをつける事が出来るので、とてもよいスタイルだと思いました。また、各クラスに必ずコンピュータが何台か置いてあって、書くことが苦手な子が書かずにタイプできるよう、配慮されていました。また、teacher’s room(日本で言う職員室のようなものだが、一つの机をソファで囲んであって、みんなで休憩する部屋という感じ)には、食物アレルギーをもっている子の表が貼ってあって、先生全員で共有していました。これらの様子から、生徒一人ひとりに適した教育を行おうという姿勢が感じられました。イギリスの教育は、とても自由だなと思いました。9時ごろ登校し、3時ごろ下校。宿題もなく、先生達も子どもが帰るとすぐに帰り、5時には校内にほとんど誰もいない状態でした。子ども達はとても生き生きしていて、授業中も躊躇することなく手を挙げ、休み時間は外で思いっきり遊んでいる様子を見て、教員になった時イギリスの教育を参考に授業づくり、クラス運営を行っていきたいと思いました。

今回、このインターンに参加できて本当に良かったと思います。新しい友達ができ、話に聞くだけだったイギリスを自分の目で見る事ができ、たくさんの子どもたちに出会え、大好きなfamilyもできました。「英語が上達した」と胸を張ってはいえないけれど、たくさんの事を学ぶ事ができました。、、、、、この経験は、私の一生の宝です!

“lovely” days-生きた英語に触れる楽しさ、子どもたちと関わる楽しさ―

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深澤 一菜子さん
愛知県立大学教育福祉学部3年
イギリス・2013年9月参加


私がフロムジャパンのコミュニティインターンに参加した理由は2つあります。1つは、時間に余裕がある3年の夏休みに英語圏の国で趣味として勉強してきた英語を使って生活してみたいと思っていたからです。単なる語学留学ではなく、現地の人々と関われるところがこのインターンの長所だと思います。2つ目の理由としては、現在私が小学校教諭になるために大学で勉強をしているからです。大学の講義で海外の教育法についても勉強し、刺激を受けたので海外の小学校の様子を見ることができるということは私にとってとても魅力的でした。また、小学校の見学だけではなく自分が小学生に授業をして直接関われるという点も魅力的でした。

結論からいうと、イギリスでの生活はとても良かったです。毎日が充実していて、ホストマザー(ファーザーとは別居中でマザーしかいませんでした)はとっても素敵な方でした。イギリスのご飯はおいしくないと噂で聞いていましたが、ホストマザーがつくるご飯はとてもおいしかったですし、イギリス英語の発音で苦労するかな?と不安に思っていましたが数日経てば慣れてしまって問題ありませんでした。ホストマザーと私はほぼ毎日、夕飯の後に話をしました。それもイギリス英語に早く慣れることができた理由かもしれません。おしゃべりが大好きな私を察してくれたのか、自然とホストマザーとのんびり話す時間ができていて、本当の母のようでした。ホストマザーとの話の内容は、私が発見した日本とイギリスとの違いであったり、ホストマザーの趣味についてであったり、英語についてわからなかったことを質問したり様々でした。題名に入れた“lovely”という言葉はイギリスで私がよく耳にしたのでホストマザーに意味や程度、用法を教えてもらい、覚えた私にとってとても思い入れがある言葉です。お店の店員さんや学校の先生、家族などいろいろな人に本当によく言われました。このようにそれまで知らなかった言葉や言い表したかった表現を教えてもらうことは辞書にはのっていないものばかりだったのでとても勉強になりました。また、同じ家にイタリア人の男の子2人もホームステイしていたのですが、その2人が話す英語はイギリス英語よりも聞き取りにくく、最初はかなり苦労しました。しかしよく考えてみると、英語が母語ではない人と英語でコミュニケーションをしなければならない状況はこれから先もありえることです。良い経験ができたと考えています。

英語研修後の小学校での活動でまず感じたことは子どもたちが日本もしくは日本のものに興味をもってくれているということです。特に子どもたちが興味をもっていたのは日本語や日本の文字についてでした。自分や家族の名前のカタカナ表記を知ると嬉しそうでした。また、ある子は日本の津波について心配していました。子どもたちと関わるにつれて、自分の国である日本について伝えることはもちろん大事だけれど、イギリスや子どもたち自身について私が尋ねて互いに知ろうとすることも子どもたちとのコミュニケーションにおいて重要だということを感じました。自分が知らない、わからないという状況を恐れてはいけない、知らないのは当たり前なのだから子どもたちに逆に教えてもらおう!と思うことができれば、より会話を楽しめると思います。小学校での授業においては4日間の英語研修が大変役に立ったとも感じました。like thisを使えばなんとなく言いたいことを伝えることができるかもしれませんが、やはり一度に多くの人に物事を伝えるためには簡単で的確な言葉が必要でした。そして子どもとのやりとりのなかではほめる言葉やねぎらいの言葉は欠かせません。Well doneや Good try、NearlyやCloseなどの言葉を事前に英語研修で教えてもらっていたので有効に使うことができ、子どもたちとの会話も楽しいものになりました。活動をしていて感じたことといえば、子どもたちがとってもかわいかったということも言わずにはいられません。最初は名前を覚えていないために子どもたちはインターンのことをMiss!と呼びます。しかし、名前を覚えてくれると授業が終わっても翌日になっても廊下や運動場で会うとHina!!と呼んでかけよってきてくれました。休み時間には一緒に遊んだり、ある子は弟を私に紹介してくれたり、ある女の子は恥ずかしがりながらボーイフレンドを紹介してくれました。とても素敵な交流が子どもたちとできたので素晴らしい思い出ばかりが思い浮かびます。

小学校での授業を考える際に意識したことは能動的に子どもたちが動く場面をつくるということです。私たちが日本の文化を伝えるということは、子どもたちは聞く、教えてもらうという立場になるので受動的になるのは当然のことです。しかし、受身ばかりでは子どもたちのモチベーションが下がってしまったり、インターン任せになってしまうことがあり得ると思ったので子どもが主体的になってそれぞれの個性が出せるような場面をつくろうと工夫しました。例えばワークシートに顔や体、メッセージや絵を書き込めるようにしたり、かぶることができる大きなかぶと折り紙の授業に切り紙で装飾をする作業をいれたりしました。

もちろん小学校での活動も充実していて楽しかったですが、町歩きやオフの日の生活も楽しかったです。町歩きをすることで自分が滞在している町について詳しく知ることができました。そしてオフの日にはロンドンやカンタベリー、サンドウィッチなどに出かけました。町に出ると初対面の人と話す機会が多くなります。お店の店員さんと会話をしたり、外国の人にお店の場所を尋ねられたりしました。

現地の子どもとも大人ともたくさん関われて、現地の小学校も見ることができて、観光もショッピングもできて、さらに英語の勉強もできる、私にとってフロムジャパンのコミュニティインターンは“lovely trip” でした。

Communication

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奥原 由真さん
信州大学教育学部4年
イギリス・2013年9月参加


今回の、海外での3週間の滞在、ホームステイ、語学学校、海外の小学校訪問は私にとって初めての経験でした。初めてのことだらけの今回のインターンでは「コミュニケーション」について多くのことを考えさせられました。

まずは、コミュニケーションにおける「言葉」についてです。英語のリスニング、スピーキングが特に苦手だった私は、3週間の滞在で最初に「言葉の壁」にぶつかりました。英語は日本でもある程度準備はしていったつもりでしたが、実際現地の方と会話をすると、ネイティブのスピードには全くついていけませんでした。そんな自分に、始めは強い挫折感を受け、現地の方と関わることに不安を感じたこともありました。それでも、英語でのコミュニケーションは日本ではなかなか経験できないと思い、この3週間は積極的に英語を使ってコミュニケーションを行おうと心に決めて取り組みました。わからない単語を事前に調べて会話の中で使ったり、言葉だけでなく、ジェスチャーや物を使ったりするなど、自分なりに工夫して会話をするようにしました。また、学校で日本文化を伝える際も、実物を見せたり、パワーポイントで映像に映したりして紹介することを心がけました。そうすることで、自分の考えや思いをわかりやすく表現でき、相手としても受け取りやすかったようで、スムーズな意思疎通ができたように思います。日本では、言葉を使って容易にコミュニケーションができてしまいます。しかし、日本語が通じない国で生活することで初めて、自分が今までコミュニケーションの仕方に工夫をしていなかったことに気づきました。言葉が伝わらない、伝わるに関係なく、「いかにわかりやすい伝え方をするか」ということが楽しく人とコミュニケーションすることの鍵だと学びました。体全体やモノを使うことはもちろん、言葉の中でもわかりやすい簡単な言葉を使ったり、ゆっくり話したりというように、考えればたくさんの工夫があります。私は今後、教師として働きたいと思っているのでそういった面でも、非常に興味深いことで、日々考えていきたい課題となりました。また、自分の気持ちや考えを伝えたい、発信したい、といった強い気持ちも、コミュニケーションにおいては大切だと学びました。私も、「英語を使って現地の人と話したい!」という気持ちがあったから、工夫のアイディアが浮かんだし、ホストファミリーや現地の方も親身に私の拙い英語を聞き取ろうとしてくれたのだと思います。英語を使って少しでもコミュニケーションができると、嬉しくてもっと頑張ろう!と高いモチベーションを持ち続けられました。そして、これまで言葉のみに頼るべきではないと書きましたが、言語能力が高い方が確実に密度の濃いコミュニケーションができるとも感じました。実際生活してみて、もっと英語ができればもっと深い話ができたのにな、と思うことが度々ありました。多くの人と関わるためにも、世界共通語としての英語をより確実なものにしていきたいです。

また、「文化」の発信はコミュニケーションのひとつのツールになると学びました。今回のインターンでは3校の小学校で日本文化を伝える活動をさせて頂きました。自分でも、ホストファミリーに日本のお土産や食べ物を紹介し「日本文化」を発信することに重きを置いて活動してきました。そのように活動する中で、文化をただ紹介するだけでなく、実物を見て、実際に体験することが よいコミュニケーションになるのだと思いました。小学校のインターンでも、折り紙、書道、そしてカルタを紹介し、子どもたちが実際に折り紙でかぶとを折ったり、筆や墨を使って漢字を書いたり、自分のカルタを作ったりといった実物や道具を使って作品を作るという活動ができたからこそ充実したものになったのではないかと感じます。そういった活動の中で、先生や子どもと会話をしたり、子どもたちには発音を直してもらったり(笑)と様々な関わりがありました。また、ホストファミリーには最終日、お礼に持参した浴衣を着せてあげました。浴衣を着せながら、なんで日本で浴衣が着られるのか等、浴衣を媒介に会話が弾みました。「文化の発信」は文化の紹介だけでなく、体験しながら交流を深めることができるとてもよい活動だったと思います。文化の違いは、日本と外国人という大きな括りのみならず、日本の中でもたくさんの文化が存在します。地域はもちろん家庭ごとにもそれぞれの文化を持っているのではないでしょうか。そんな文化の違いを話したり、家庭料理を作って食べてもらうといった体験をしたりして、身近な人とも簡単に楽しい関わりができるのだと、改めて気付くことができました。

(略)

今回の3週間で得た経験を今後に生かしながら、これからも英語の勉強に励み、多くの人との関わりを通してさらに精進していきたいと思います。

 

イギリスの文化・英語にふれて感じたこと

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寺門啓太さん
琉球大学教育学部2年
イギリス・2012年8月参加


 

私が、今回のこのインターンに参加したのには、2つの目的があります。1つは、英語が話せる環境に挑戦してみたい。というものと、2つめに、私が目指している教師に関連することで、イギリス(外国)の教育事情が実際に目で見ることができ、さらには、体験することもできるということに多くの魅力を感じ、参加に至りました。

この2つの観点で、今回のインターンを振り返ってみたいと思います。まず、1つめの英語の話せる環境という点ですが、痛感したのは、自分の英語力の無さでした。現地についてすぐ、日本人に会うことなく、ホームステイ先に滞在しました。この空港からホームステイの家につく間、私はなにを話すか考えて、なかなか口に発することのできないまま、ホームステイ先に到着しました。この行動の中には、今まで英語を私生活で口にしたことのない私でしたから、英語が苦手だから話せない。というより英語を口にする恥ずかしさに直面しました。またそれだけでなく、ある程度質問は出来ても、なにを言っているのか、一度では聞き取ることのできない、リスニングの問題もありました。到着早々いろいろな局面に襲われ、不安にもなりましたが、翌日は日本から来た仲間たちにも会い、少なからず安心感をいただくことができたのを覚えています。

そして、このインターンでは英語に触れる際に4つの行動パターンがありました。1つはホームステイ先の家族と自分だけというものです。わたしはこの関係でのやり取りが今回のインターンで英語を学ぶ1番の機会だと思います。家族とは毎晩一緒に食事をとり、語学学校での宿題や翌日に行く観光地の話を聞いたり、英語をもっと勉強したいと言ったところ、いちいち発音にも注意を配ってくれて、私も納得できるまで発音練習を繰り返したこともありました。今でもメールでやりとりをしています。この中で英語を話す恥ずかしさを取り払うことができたと思っています。

2つめに、第三者と仲間たちと自分があります。これは、語学学校内や街の探索などの時にこのような体型で英語を話す機会があります。この形の時は分かる通り、英語ができる人が話して、それ以外の人は、できる人に自分の英語を聞かれるのを恥ずかしがり、そのできる人に話すのを任せたりする機会が多くあります。自分は少しでも話したい!!という思いがあったので、率先して話してみました。うまくはいかなくても、自分の力になるのでこのような機会は率先して前に出て行ったほうが良いと思います。

3つめに、自分一人で街歩きをするパターンです。私は1回だけカンタベリーまで一人で出かけてみました。この旅で感じたのは、一人だとあまり話さなくても済んでしまう。ということです。これは自分でもびっくりしたのですが、書いてあることをたどって行けば何とかなってしまうのです。一応、カンタベリーでは観光できたので良かったのですが、英語を話そうとするならば、何かしらの目的があるとこの一人旅も活きてくるのかなと思います。

そして、最後に仲間と自分だけというパターンです。日本人だけだったら英語は学べるのか?と思われるかもしれませんが、私は学べると思っています。私は私生活の中で、自分の言ったことで、『これであってるのかなー?』や、Body languageで説明が不十分な部分がたくさんあったので、その足りない部分を仲間に「あなただったらどう言う?」と質問をかなりしました。嫌な顔ひとつせず私の面倒な質問に答えてくれた仲間には感謝しています。他人の表現を真似ることでも、英語を深めることにつながると思います。

英語を話す環境に挑戦してみた結果、表面的な部分は、3週間で伸びたかと言われれば、話すこと、聞くことにおいて正直大きな変化はないと思います。しかし、英語をもっと勉強して身につけたいという意識的には自分の中で大きな変化がありました。

そして、2つめに、教育現場を見ることができたということから、日本とイギリスの教育の違い、またイギリスの教育の特徴などをみつけることができたことですが、まず、参加者全員が驚いた電子黒板です。正直な話、私は教育学部の授業で、これからの時代は電子黒板が導入されるということで何回か電子黒板を見たことがありました。しかし、今回は私も驚いてしまいました。なぜなら、見聞きしていたものが、学校のすべてのクラスに配備されていたからです。少なくとも私が今回訪問した2つの学校ではそのような状態でした。また、親が学校まで送り迎えをしている光景、さらに、昼休みに担当の教師以外の子供たちの安全を管理するスタッフ、掃除をするスタッフ、授業中に教室で担任の補助をするスタッフなどの姿を見て、日本に比べて、教育にお金、または時間をかけているのが一目瞭然でした。

ただ、一点だけ掃除をするということについて、疑問が残りました。なぜなら、日本において掃除をすることは当たり前で、その場でなんらかの作業をしたら、最初より綺麗にいてからその場を離れる考え方があるので、イギリスの食後の食堂や、制作活動の終わったあとの教室などは見るも無残な光景が広がっていました。それをなんとも思わない心というのは、この掃除をやらない習慣からくるのではないでしょうか?実際にイギリスの街を歩けばすぐにわかると思いますが、バスや、道路は綺麗な景観とは言い難いものが広がっていました。日本人の誇れる部分だな。と密かに思っていました。

教師を注意深く見てみると、日本のように重い空気はなく、悪い言い方かもしれませんが、楽にやっている感じが見受けられました。これは、日本のように堅苦しい職員室がなくカフェのようなスタッフルームがあるからなのかなと思いました。残業をしないのが当たり前な感じのした職場の空気も気持ちの良いものでした。

そして、肝心の子供は、日本でもイギリスでも遊んでいるときはなんら変わりなく、元気いっぱいに遊んでいたので、難しく考えずに、昼休みはどんどん遊びに混ぜてもらえば、すぐに仲良くなれる気がします。

今回のこの経験を大学の教育学部の仲間たち、またはそれ以外の友達、そして、これからこのインターンに参加する仲間たちに伝えていき参考に少しでもなればいいと思います。


 

イギリスで日本文化を紹介して

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森元 彩花さん
琉球大学教育学部2年
イギリス・2012年2月参加


“日本文化を紹介しながらイギリスの子供達とも触れ合える”。これが、私がこのインターンに参加した主な理由です。子供と接することが好きで、異文化理解にも興味があった私は、将来子供と関わる仕事をしていくうえで、ぜひ一度海外の教育場面や子供達の様子を見てみたいという思いがありました。単なる観光や語学留学で海外に行くのとではちょっと目的が違うような気がしてためらっていた時、ちょうど大学の掲示板でこのプログラムのポスターを目にし、「私がやってみたいのはまさにこれだ!」と思ったのです。しかし英語にあまり自信のなかった私は、周りについていけるのか、ちゃんと英語でコミュニケーションがとれるのかとても不安でした。でも「やらないで後悔するよりは、何事も経験としてチャレンジしてみよう!」と決意し、思い切って参加することにしました。


主な活動

主な活動としては、イギリスの小学校に行ってカルタ作りやカルタ大会、折り紙、書道、紙芝居などを紹介しました。英語で授業を行うために、最初の3日間は午前中語学学校に通い、模擬授業や実践的な英語表現を学びました。私達インターンはラムスゲートという町で各々ホームステイをし、平日は徒歩またはバスを利用して小学校に通いました。また週末はロンドンやカンタベリー、リーズ城などを観光しました。


カルタゲーム

私達グループがカルタゲームを行った際に工夫した点について述べていきたいと思います。
カルタゲームでは、まず、カルタの説明をする時にルールが多くて複雑だったので、私達は大きく4つのルールに分けて説明することにしました。「1.読み札と絵札の最初の文字が一致したカードを取る。2.プレイヤーはゲームが始まる前は、ひざまずいて、手は頭の上にのせておく。3.同時にカルタを取った時はじゃんけんをする。4.お手つきをしたら、そのチームは1回休み。」、これらを英語で電子黒板に板書し、その他の細かい説明は私達が実際にデモをして見せながら教えていきました。そうすることで、子供たちがルールをすぐに理解してくれて、その後のゲームがスムーズに行えました。また、ゲームをする時は飽きる子がいないようにチーム数を多くし、一人ひとりがカルタをやる回数が多くなるようにしました。さらに、折り紙でつのこう箱を作ってカルタ入れボックスとして利用しました。「これも日本のものなんだよ」と紹介すると、結構興味を示す子がいて、余った時間に作り方を紹介してみんなで作ってみたりすることもできました。

他にもカルタ作りやカルタ大会を行ったのですが、これらの活動を通して私自身カルタの素晴らしさに気付くことが出来ました。今まで特に日本文化としてカルタを意識することはなかったのですが、イギリスの子供たちが楽しそうにカルタをしている様子を見て私も嬉しくなり、日本文化としてのカルタの良さを知りました。またカルタは、地域や学校、環境、異文化について学習したことをカードにまとめ、作った後はそれで遊ぶことが出来ます。つまり、主体的な活動を通して楽しく学ぶことが出来ます。これは教材としても非常にいいものだと感じました。今後もこのカルタでイギリスの子供達に楽しく遊んでいってもらいたいし、カルタ作りもさらに発展してほしいなと思いました。


折り紙

活動自体は割りとシンプルなのですが、説明するのに一番苦労したのはこの折り紙でした。なぜなら、私達日本人は折り紙を折る際、特に何も言われなくても普通に端と端を合わせて折ったり、折り目をつけたりします。しかしイギリスの子供達にはそのような習慣がないためになかなか上手く折れず、私達もまたそのような折り紙の細かなニュアンスを上手く伝えられなかったからです。最終的には「代わりに折って」とヘルプを求められることもしばしばあったのですが、完成するとみんな嬉しそうでした。特に手裏剣は、折るのはとても難しかったのですが、男の子からも女の子からも大好評でした。今更ながらですが、このような手先の細やかな作業が必要な折り紙は、日本だからこそ生まれた「芸術作品」なんだなと感じました。

またイギリスでは3月に母の日があるらしく、それにちなんで私達は「Thanks Card」というのを企画して作ってもらいました。これは折り紙でサクラを作り、それをカードに貼ってメッセージを書き、日ごろお世話になっている人にありがとうを言おう!というものです。この活動はクラスの先生からも「いい考えだね」と言われ、とても喜ばれました。


書道

私達グループは書道は一回しか行っていないのですが、小道具が一番多い分、事前準備が特に必要とされる活動だと思いました。全てのことに関して言えることですが、事前準備や計画の見通しがしっかりしているかいないかで、授業の良し悪しが決まると思います。
私達が書道を担当したのは結構最後の方だったので、その前にやっていたグループから色々アドバイスを頂くことが出来ました。そのお陰で、筆置きを用意したり、書いたものを一時保管しておく新聞紙と場所を確保したり、前のグループが工夫したワークシートを活用することが出来、少ない準備時間で何とか授業をやりこなすことが出来ました。また割りと活動が早く終わったので、最後に大きな色画用紙でかぶとを作り、それに筆で自分の名前を書く活動まで行うことが出来ました。子供達は初めて使う筆に始めは慣れない様子でしたが、それぞれ個性ある字を書くことが出来ましたし、おまけでやった名前入りの色とりどりのかぶとも、結構良くできていてきれいでした。


授業をしていく中で感じた子供達の様子

基本はどの子もとてもおりこうさんで、親しみやすい子達ばかりでした。授業中はとても静かでしっかり先生の話を聞いており、日本よりも発言する子が多かったです。また休み時間になるとほとんどの子が外に出て、縄跳びや鬼ごっこなどをして遊んでいました。授業と休み時間のメリハリがあるために、子供達も切り換えが早いように感じました。またもう一つ感じたことは、学校によって子供達の雰囲気が違うということです。学校の教育の仕方に違いがあるからだと思いますが、一方の学校の子供達は結構のびのびとしていて、純粋な子供らしさを感じました。他方で、もう一つの学校の子供達は、結構しつけがちゃんとされているようで、クールな大人っぽさを感じました。どちらが良い・悪いではなく、これは日本の子供達に関しても言えることですが、子供たちは周りの環境や教育に影響されて成長していくんだなと思いました。


最後に―活動を通じて学んだこと・感じたこと―

最初の頃は活動の見通しが持てず、「本当に子供達の前で授業なんて出来るのか」という不安でいっぱいでした。しかし、数をこなしていくうちにだんだんと要領がつかめ、子供達の前で授業をしていくのが楽しくなってきました。グループで何度も集まって授業計画をしていったのですが、最初はマニュアルを基に、それから創意工夫をしていったことで、自分達オリジナルの日本文化を紹介できたのではないかと思っています。もちろん、コミュニケーションが上手く取れずに悩んだことや子供達との接し方に迷ったこと、授業作りで苦労したことなどもありますが、それと同時にだんだん意見も深まり、より良い授業が実践されていく過程はやりがいのあるものでした。そのため、授業が終わった後はいつも反省と充実感でいっぱいでした。また、それぞれのグループごとにチームのカラーが出ていて、歌が上手い人、絵を描くのが上手い人、子供をまとめるのが上手な人など、適材適所でみんなの個性が光っていたと思います。このように色んな特技を持った人、色んな学部・学科の人がいたことで、私自身刺激を受けたし、子供達の対応や授業作りにおいても勉強になりました。そして様々な活動を行ったことで、日本文化の良さやそれぞれの違った学びに気付き、伝えること・教えることの面白さや難しさも実感することが出来ました。普通の観光や語学留学では味わえない、本当に良い経験をすることが出来たと思います。また得たものが多い活動の一方で、私自身の課題もはっきりとしました。それは、やはり英語力です。「もっと英語が出来れば…」「うまく英語で話せたら…」と思う場面が何度もありました。もちろん、英語が出来るに越したことはないです。でも、もし英語力が心配でこのプログラムに参加しようか迷っている人がいるなら、私は参加することをお勧めします。なぜなら、私もそうでしたが、出来ないなりに何とかやり遂げることは出来ますし、何かしら得るものはあると思うからです。この悔しさや経験を無駄にしないためにも、私自身もっと意識を高く持って英語の勉強に励んでいきたいし、今後の大学生活や将来にも活かせるようにしていきたいです。最後に、、、日本人のインターンの皆さん、イギリスでお世話になった方々など、このプログラムに関わり私を支えてくれた全ての人にお礼を言いたいです。どうもありがとうございました。

インターンで達成したこと

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廣川千歌 さん
金沢大学人間社会学域学校教育学類1年
イギリス・2012年2月参加


大学の授業でTAを経験したこと、年の離れた弟の宿題をみてやるといったくらいしか、まだ子どもに教えるという経験はほとんどしたことがなかった私が、イギリスで「先生」体験ができたのはとても貴重な経験でした。インターンを通して、私が達成できたと思うのは以下の5つの項目です。


*オリジナルな授業ができたこと

私は、日本習字で10年間習字をやっていて、高校生も指導できる資格を持っていたので今回一番楽しみにしていたのが、書道だった。水から墨ができあがるところでは、子どもたちから「マジック!」と声が上がった。子どもたち全員に墨のにおいを嗅がせ、初の試みであるメッセージカードを制作した。「祝」の文字とメッセージを書ける手作り便箋で、最後に色をつけたり台紙に貼ったりしてきれいな作品が出来上がったため、子どもたちはとてもうれしそうだった。一つ思ったのは、Year4の生徒に書道は難しいということである。「余分な墨を絞る」ことができないため、どうしても墨がぼたぼたになってしまう子が多かったし、うまく書くことができず、書いた作品をぐちゃぐちゃに塗りつぶしてしまう子、墨で遊びだしてしまう子がいた。それでも、前回のインターンから引き継いだ「静かに心を落ち着かせて書くこと、深呼吸すること」を指導できたし、教室の雰囲気も比較的落ち着いていたと思う。今回は特に他のグループとも教材や情報の共有がしっかりできていたので、同じ失敗をせずにすみ、自分たちのオリジナルの授業を展開することができた。子どもたちのあらゆる反応のパターンを想像し、教材に工夫を凝らして、授業の流れを考えた。マニュアルにはないこともたくさんした。2枚書かせてからもう一度前でうまく書くコツを伝授したら、とても上手に書けていた。「祝」の字を扱ったが、フェアトレード週間を祝うということとあまり関連性をもたせることができなかった。文字の成り立ちや意味が比較的おもしろいもの(たとえば「海」)を扱って説明を加え「日本の文字っておもしろい!」と思ってもらうこともよいのではないかと思う。


*イギリスの教育現場を見られたこと

子どもたちは意外と親に過保護にされているようで、放課後子どもたちだけで公園で遊ぶような光景はあまり見られない。その分、学校では思いっきり遊べという教育方針なのだろうか。休み時間になると、教師は子どもたちを一人残さず校庭へ出させる。外に出たくない子もいるだろうに。生徒の管理をしっかりするためであろうか。学年ごとに休み時間やランチタイムをずらしており、チャイムがない分教師の指示が大切なようであった。また、電子黒板がどの教室でも使われていた。インターネットの動画をそのまま流せたり、ワードで作ってきた教材を用いたり、ボタン一つでページ送りができたりと非常に効率のよいものだと思った。スクリーンと黒板が一体化されているような感じであった。

担任二人制がとられており、曜日によって担任が変わる教室や、TAが入り込んでいる教室もある。いずれも、教師の負担が軽減されているはずである。子どもたちのことやその日起こったことの共有は必要になってくるが、これからは日本の教育でもチームティーチングが推進されていくと思うので、いろいろと思いをめぐらせることができた。


*大切なことはなにかが少しわかったこと

大事なことは子どもの目線に立って授業をすること。私は、子どもたちにわかってもらおうと一生懸命努力していたし、いつも必死な自分が好きだった。子どもたちも自分も、充実しているつもりだった。あるとき、インターン生の仲間から言われたこと、それは「子どもたちの表情をみて授業をしていたか。」その返答に私は言葉を詰まらせた。その場その場に必死になりすぎて、子どもたちの表情までしっかりと見ていなかったことに気づかされた。そのほかにも、インターンに指摘されて自分の性格の性格について気がついたり、自分の教育観が少し変わったりもした。自分はキャパがある(?) らしいので、これからも頑張っていきたい。そして、全国から集まった意欲高い教員志望の仲間に出会えたことも、今後の人生において大きなモチベーションとなっていくことであろう。日本文化が世界に誇れる文化であることも意識させられたので、日本の子どもたちにも誇りをもつように指導する必要があるし、異文化に対する興味をもってもらいたいとも思えた。


*自分で考え、行動すること

今回のインターンでは3回の週末があり、いずれも自由行動ができた。1週目は泊りがけでロンドンへ、2週目はカンタベリーへ一人旅、3週目は仲間とユーロスターでパリへ行った。我ながら、活発的だったと思う。ロンドンは、旅行本があったため、ほとんど苦労なくいきたいところをめぐることができた。泊まってよかったことは、ピカデリーでShowを観られたこと。夜の部でシュレックを観て、本当に心が躍った。ものすごい迫力。夢のようだった。2日目も、大英博物館に3時間以上滞在してすべてのフロアを回れたし、泊まることのメリットは大きかったと思う(£17だったし)。今回行けなかったところは、また次回にとっておこうと思う。地下鉄(Tube)と市バスを駆使した。

3週目のパリでは、ルーブル美術館で大好きなフェルメールの作品に出会えたことが一番うれしかった。モナリザ等の有名どころもみられてよかった。フランスで困ったことは言葉が通じないこと(フランス語をやろうと思った )、イギリスで買った携帯電話が使えなかったこと、日本の旅行本がなかったこと、何度も騙されそうになったこと。当初はフランスに行く予定は全くなかったので、行こうと思う人はフランスの旅行本も持っていくことをおすすめする。ユーロスターで2~3時間、約2万5千円でパリに行けてしまうので、とても気軽な旅だった。一方、子どもたちが作った郷土カルタにあった場所を実際に見つけたときの感動も大きかった。Dicken’s Houseにせよ、Boating Poolにせよ。Shell Grottoにもいった。地元のすばらしい自然や場所も、観光地に劣っていないというのが私の考えだ。本当にいろんなところに自分の足で行けてよかった。英語を読んで理解して、話して、自信もついた。ただ、恐い思いもたくさんしたので、(特にパリ)気をつけてほしい。


*人とのふれあいを通して

ホストファミリーとは、とても楽しい時間を共有できた。毎日のように冗談を言いあい、大笑いした。ロンドンやパリ行きの交通手段を心配してくれたり、チャーチルで行われた一緒にバンドのライブに行ったり。イギリス人は心があったかいというのが私の見解。道を聞けば丁寧に教えてくれるし、外国人に対してもやさしく接してくれた。また、菜那さんも言っていたが、日本人が合わせられるくらいの冗談を話し、シャイな一面もあるようだ。子どもたちも、ホストファミリーも、日本文化にとても興味を持ってくれた。多民族国家であるから、異文化に関して受け入れやすいのかもしれないと思った。たくさん話そうと努力したこともあって、私のコミュニケーション能力も向上したようである。
今回のコミュニティインターンで以上のことが達成できました。これらの経験がこれからの私の人生においてプラスになることは間違いないです。また大学に戻り、将来の夢と真剣に向き合うことから始めていきたいです。

日本とイギリスの教育

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武井理美さん
信州大学教育学部3年
イギリス・2012年2月参加


私は大学で英語教育を専攻し,将来は中学校で英語の教員になることを目指して勉強しています。しかし,これまで海外に行った経験がなく,ネイティブスピーカーの人に対して英語を使う機会もなかったため,自分の英語力に自信がもつことができませんでした。そこで,大学生活が残り一年となった3年生の春休みに,最後のチャンスだと思い,海外に短期留学することを決めました。始めのうちは留学代理店を通した一般的な語学留学を考えていましたが,大学の掲示板でフロムジャパンのポスターを見つけ,英語を学ぶことができ,更にイギリスの教育現場を見ることができるというプログラムに魅力を感じ,すぐに応募しました。


私は3週間のプログラムに参加し,2つの小学校で日本文化を紹介し,子どもたちに体験してもらう活動を行いました。その中で日本とイギリスの教育の違いを感じる点がいくつかありました。

まず1つ目は入学年齢の違いです。イギリスは日本より入学年齢が2年早く,5歳で小学校に上がります。私は最初の授業で3年生のクラスを担当しました。日本では小学1年生にあたる歳の子どもたちです。私は実習で小学1年生のクラスに配属された経験があったため,その時のクラスと同じような学級の雰囲気を想像していました。しかし,活動を行ったクラスの子どもたちは,想像以上に集中力が高く驚きました。特に,教師や発言している他の児童の話を聞く姿勢が整っていて,教室を静かにさせることに苦労した日本のクラスに比べてかなり落ち着いているという印象がありました。年齢は同じでも早くから学校という環境の中で教育を受けることで,成長が早まるのかなと感じました。

2つ目は,イギリスではティームティーチングが徹底されていたことです。1クラス約30名の学級には必ず2名の教師がいました。私が見学したクラスでは1人が主に授業を進め,もう1人は支援が必要な児童に付いて手助けするという形でした。日本でも学級の小規模化が目指されていますが実現されていない学校も多く,私の実習校でも40人の生徒に対し1人の教師が授業を行っていました。実際に授業をしてみても,40人の生徒1人1人を満足いくように指導できませんでした。ティームティーチングが徹底されているイギリスはとても良いと思いました。

授業形態については他にも日本とは異なる点がありました。日本では生徒全員が黒板の方を向いて列を作るようにしたり,コの字型に机を配置するのが一般的ですが,イギリスでは5人から6人で机を合わせたグループ学習が行われていました。日本でも必要に応じてグループ学習が行われますが,多くの場合,効率が良いとされている集団方式の授業(教師が生徒全員に対して講義する形態)が行われているので,新鮮に感じました。また,グループ学習では生徒同士が顔を合わせているため,おしゃべりなどで教室が騒がしくなるのではないかと考えていましたが,子どもたちは課題に打ち込んでおり,集中力の高さに驚きました。

また,教師たちの違いも感じました。イギリスの教師たちは子どもたちの発言や取り組みを本当によく褒めます。子どもたちを認めてやることで自信を付けさせるためだそうです。それに比べて日本の教師たちは,褒めることが少ないと思います。私は授業中,問題に正しく答えても褒められたという記憶はほとんどありません。中学校ではいちいち「すごいね!」「よくできました!」という言葉がけをすることに違和感があるからかもしれません。しかし,英語の授業なら「Good!」「Well done!」「Excellent!」などの言葉がけがとても自然に感じられるのではないでしょうか。これは英語という言語や教科の特性であり大きな強みだと思います。私はイギリス滞在中このような英語の特性を感じる機会が何度もありました。日本では知らない人に道を尋ねることができませんでしたがイギリスでは気軽に声をかけることができました。イギリス人の明るい人柄と英語の気軽な雰囲気によって積極的になることができたのだと思います。

以上が私が感じたイギリスと日本の教育の違いです。


私はこのプログラムに参加し,改めて日本の教育について考えることができました。また,日本文化を伝えることを通して日本文化の魅力を再発見しました。特に折り紙は子どもだけでなく大人にも人気があり,一枚の紙から精巧な作品が出来上がることに感動されました。この経験を生かし,子どもたちが世界の言語や文化に興味をもつことができる英語の授業を作っていきたいです。

最後に感謝の気持ちを書きたいと思います。このプログラムではとてもたくさんの人に出会い刺激を受け,助けてもらいました。他の参加者や語学学校の先生,主催者である景谷さんのおかげで日本語が通じない環境でも,なんとか授業をすることができました。そして,私を温かく迎え入れてくれたホストファミリーなしではこんなにも楽しい時間は過ごせなかったと思います。初めての海外は周りの人に恵まれ,とても良い思い出になりました。

日本文化カルタ作りに挑戦して 

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鈴木大智さん
東北大学教育学部2年
イギリス・2012年2月参加


学部の掲示板に貼ってあったチラシを偶然見かけたことから始まった。もし、あのとき休講の掲示を他の人に見に行ってもらっていたら私はイギリスには行っていなかっただろう。図らずも、希有な体験を春休みにできそうだなと思った。

あのときの期待どおり、このプログラムはとても有意義なものだった。活動した内容が多岐にわたったため、私は日本文化カルタに関して書くこととする。

日本文化カルタは今回が初めてであった。フロムジャパンに限らず、なんと外国で日本文化のカルタを作ること自体が世界初であったようだ。したがってマニュアルはあり、地域カルタづくりの前例はあるものの、日本文化カルタづくりの前例はない。日本にいる間に班員でテーマ、大まかなやり方は共通認識として持っていたが、この授業を成功させるのは困難に思っていた。カルタを作ることだけなら簡単だが、日本文化となると子どもたちが知っていることはほとんどないのではないかということがまず挙げられた。しかし、カルタのテーマとして日本文化を紹介するのであれば、それは異文化交流というには時間が足りなすぎる。飛行機の中ではそう考えていた。

しかしそういった不安は、語学学校の教師ケビンによって半分は吹き飛んだ。ケビンは僕の故郷と同じ岩手県に10年も住んでいた日本マニアだった。彼が我々の日本文化紹介文(英文)を添削し、彼なりの日本文化への見解を入れ、さらに子どもに分かりやすい内容にしてくれたのだ。ケビンには東西文化の根本的な違い、日本文化へのコメントなど非常に楽しませていただいた。彼は初めて見たタイプの外国人教師であり良き日本の理解者であり、彼から学んだものは大きかった。

ケビンの添削が授業を進めるうえでの重要な材料となり、あとは手法を我々で考えなければならなかった。クラスは30名であるが、多様な日本文化のテーマが出ることを見越して40以上のテーマと紹介の英文を用意した。しかし、そんなに多くのテーマを紹介する時間はないし、子どもにとっては飽きてしまいかねない。そこで、我々は日本文化を代表するものとして、できるだけ子どもに分かりやすい、または学校に関係しているものに絞った。また、紹介時間の約30分間を飽きさせないようにこまめに質問、映像、そして実演を入れることにした。実演するものは分かりやすく、印象の強いもので、空手の型やコマ回し、福笑いなどにした。大体のタイムテーブルは班員で共有したが、質問への反応や机の移動などは計算が難しいため、柔軟に対応できるようにと確認し、本番の授業を迎えた。

当日の子どもたちの反応は素晴らしかった。最初に実物のかるたで遊んでみたこともあり、我々の予想以上にカルタづくりに対して意欲を持ってから日本文化紹介に聞き入ることができていたように思う。我々の文化紹介の進行も滞りなくいき、子どもたちの興味を引きつけることができた。途中クラス担当の先生が何度も代わったり、子どもたちの書いた字が読めなかったりなど我々にはどうしようもないトラブルがいくつかあったが、2日間の授業を通して、読み句作成、絵札作成、写真撮影などほとんど滞りなく進めることができた。最後には子どもたち一人一人が各自の読み句、絵札について発表をし、我々日本人への質問タイムを設け、クラス全員で写真を撮影し、非常に気持ち良く終わることができた。

子どもたちは翌日隣のクラスと合同でカルタ大会を行った。ゲームはもちろん大盛況だったが、自分の作ったカードを見つけると喜んでいる子ども、これはどういったものなのか聞いてくる子どもなどゲーム以外でもカルタに対する反応は良く、このときカルタが日本について学ぶ良い機会になっているなと感じた。

カルタ作りの活動を振り返って、良かったと思うことと、改善してほしい点を述べる。まず良かった点として、カルタはクラス全員の作品を会わせて1つの作品として楽しめるということだ。私は個人作品は何度も作った思い出があるが、このようなクラスで何かを合わせて作る経験と言うのは覚えていない。しかもカルタのように反復して遊べるようなものならなおさらだ。また、カルタの読み句作成を通して、子どもの発想が我々と全く違う着眼点でできていたことを発見した。大人には大して重要でない内容も、子どもはこの内容がいいと言っていた。もし我々が読み句を作れば、全てそのテーマの解説のような、wikipediaカルタになっていたかもしれない。しかし、子どもの作った読み札はそれぞれ個性的でカラフルな内容になっていた。

次に改善点として、各カルタに与えられる賞で、絵札の上手さが重視され、読み札が考慮されていなかったように思えることだ。子どもが選ぶ賞なので絵に傾倒してしまうのも分かるが、詩のような読み句を作ってくれた子もたくさんいたので、そこは次回のインターンには説明を詳しくしていただきたい。また、我々が日本文化カルタの授業をする目的を考えた時に、日本文化を紹介したい意識が強く、時間が許すのであれば、ぜひ文化紹介の際に実演を多く取り入れ、子どもの体験等も入れるべきだ。そうすれば、これは非常に高度な異文化交流の授業になり得ると感じた。

このプログラムに参加したことで得られた経験は相当たくさんある。月並みだが、英語力が足りず苦労したこと、日本ほど几帳面でない文化に困惑したことなどである。また、今回文化を紹介する身で派遣されたわけだが、日本について無知であると自覚した。これからは英語、海外の文化だけでなく日本のこともしっかりと学んでいきたい。

コミュニティインターンに参加して

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内堀万里恵さん
信州大学教育学部4年
イギリス・2012年2月参加


この度は、コミュニティインターンに参加させていただき、ありがとうございました。初めての海外で、たくさんの貴重な経験をさせていただきました。海外へ行ったこと自体も、自分にとっては大きな経験でしたが、小学校を訪問し、日本文化を紹介したり、授業を参観させていただいたり、フェアトレードのイベントに参加したり、と、ただの旅行ではできないようなことをさせていただきました。毎日の活動については、週間レポートや修了レポートに記したので、そこには書ききれなかったことの中から、いくつかを、この作文に書きたいと思います。


小学校を訪問して

初めて訪問したクラスでは、音楽かフランス語の授業を行っていたようでした。子どもたちは歌っていて、最後に先生はフランス語であいさつをされていました。子どもたちが歌っていたとき、あまり口を動かしていない子どもに、先生が強く叱っている様子が見られました。その授業が終わった後、叱られていた子どもは、悔しそうな顔をして、鉛筆を真っ二つに折っていました。

私は、自分が小学生だった頃のことを思い出しました。音楽の時間に、大きい声を出すことができず、先生に怒られ、余計に萎縮して声が出なくなり、音楽の授業が嫌いになりました。大学生になって、自分の好きな音楽を発見したり、コンサートで感動を味わったりしたことによって、自分の中に、音楽を好きになれる要素があったことに気付きましたが、今でも、音楽に対して苦手意識があります。

教師の対応の仕方によって、子どもが、ある教科を嫌いになってしまうということは、とてももったいないことだと思います。一度、その教科を嫌いだと感じてしまうと、意欲も減少し、学習の成果も上がらなくなり、より自信がなくなっていき、さらに嫌いになってしまうという悪循環になりかねません。また、その教科に対して本来持っていた才能を、活かすことができなくなってしまうかもしれません。

子どもが、自分に自信を持ち、意欲が増し、その教科を楽しいと感じられるように、声掛けや、授業展開など、よく考えて工夫していかなければならないな、と改めて思いました。私は、学校の教員になるかどうかは分かりませんが、子どもが好きで、教育に関心があるので、残りの大学生活で、子どもにとってどのような授業や声掛けがよいか、学んでいきたいと思います。


ロンドンでの出会い

最後の休日、一人でロンドンへ行きました。メインの目的地は、ロンドン動物園でした。バスで近くまで行きましたが、たどり着き方がわからず、道を歩いていた若い女性に、”How can I get to the London Zoo?”と尋ねました。するとその女性は、「私も今からそこへ行くところだから、一緒に行きましょう」と言ってくれ、しばらく2人で歩きました。

 歩きながら、彼女は、イタリア出身で、ロンドンに語学留学していること、語学学校はもうすぐ修了するが、あと数カ月はロンドンに滞在するため、仕事を探していることなどを話してくれました。

そして、これからどんな大学に行くか考えているところだと言っていました。彼女は、高校を卒業した後、すぐには大学へ行かずに、ロンドンに留学(+ワーキングホリデー?)したようです。

私の周りでは、高校生のうちに受験勉強をして、高校生活の終わり頃に一斉に大学受験をする、というパターンが当たり前のようになっていました。そのため、大学を決める前に海外へ留学する、という考えは、とても新鮮に思えました。

そのようなことを話しているうちに、私たちは駅にたどり着きました。そう、動物園ではなく、地下鉄の駅に着いてしまったのです。どうやら、私の発音が悪かったのか、”zoo”と言ったつもりが、”tube”と聞こえていたようです。動物園へは、少し遠回りになってしまいました。

しかし、聞き間違えられたおかげで、彼女と一緒に歩くことができ、自分の視野が広がるような話を聞くことができました。世界にはさまざまな生き方をしている人がいて、自分が「こうしなければならない」と思っていることも、無限にある生き方の中のごく一部に過ぎないのだと感じました。この出会いを大切にし、もっと発想を自由にして、自分のこれからの生き方を考えていきたいと思います。


イギリスの街並みから

イギリスに着いて最初に感じたのは、街並みがきれいということでした。レンガ造りの家が多く、カラフルな建物もありながら、調和が保たれていて、テーマパークや、映画のセットのようでした。街中の時計一つでも、クラシックなデザインで雰囲気がありました。大都市のロンドンにも、現代的で無機質なビルが少なかったのが印象的でした。

そのように、街並みの美しいイギリスですが、道のゴミや、犬のフンは多かったです。また、ロンドンでショーを見たとき、終演後の座席のいたるところに、ポップコーンが落ちていました。公園でラグビーをした後の選手たちが、靴底に付いたたくさんの泥を、人が通るところで勢いよく払い落としていたのも衝撃的でした。その泥は、従業員さんたちが掃除していました。

イギリスでは、小学校の清掃も、子どもたちではなく業者が行うそうですが、そのような習慣も含め、清掃は業者がやる(から自分は掃除しなくてもいい)ものだと認識されているのかな、と感じました。