「自国の文化が受け入れられるのは、こんなにも嬉しいことなんだ」体験談

宮北真生子さん
筑波大学
 ・人間学群2年
イギリス・2016年9月参加 

大学生のうちに必ずしたいと思っていた、憧れの海外研修・ホームステイを経験できてとてもよかった。かなり濃い3週間を過ごすことができた。 続きを読む

他人を理解するには、まず自分の文化について目を向け考える必要がある

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竹本ゆり

静岡文化芸術大学
文化政策学部2年
イギリス・2014年9月参加

 

私が、このインターンに参加した理由は、イギリスという国に興味があったことと外国の教育現場や暮らしをこの目で見てみたいと思ったからである。

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これからの自分の課題を見つけることができた

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和田佳保里さん
筑波大学人文・文化学群1年
イギリス・2013年9月参加


今回私がこのコミュニティインターンに参加した目的は、英語で授業を行う、ということを体験するためであった。私は英語の教員を目指しているのだが、現在文部科学省によって英語の授業を英語で行うという案が提出されている。そのため、一度英語で授業を行うという体験をする必要があると考えた。
ところが、実際に体験してみると、英語で授業を行う以前に授業を行うということにおいて、他の参加者を通じて自分の能力がどれだけ欠如しているかが思い知らされた。 続きを読む

日本文化を世界へ

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島崎 梨紗さん
山形大学人文学部2年
イギリス・2013年2月参加

 


わたしの留学は大学2年生の春から始まっていた。世間では英語の重要度が高まっている。そのような世間に対応するため、また英語に関する意識を変えるために海外留学に興味をもった。『自分のお金で海外留学を経験したい。』このような思いから留学費用を賄うためにアルバイトを始めた。留学費用の目途がつき始めた頃、今回参加したコミュニティインターンの掲示がふと目に留まった。「日本文化」「イギリス」「フェアトレード」、興味のあるワードが揃うこのコミュニティインターンに参加表明の意志を出す迷いはなかった。

関連書類の提出、航空券の手配等、渡航準備を全て一人で行うのは並大抵のものではなかった。海外旅行初体験のわたしにとっては初めてだらけのことで不安や戸惑いしかなかった。しかし、その経験も今となっては小さな糧になっていると感じる。

1人暮らしをしているアパートから東京までの乗継ぎ、そして成田空港から12時間のフライト。機内ではこれから始まる憧れのイギリスでの生活に不安と期待でいっぱいだった。渡航前に購入したイギリスのガイドブックを読んで、現地での生活のイメージを巡らせた。そしてロンドン・ヒースロー空港に到着した。そこから始まる2週間の英国生活は毎日があっという間に過ぎていった。毎日が夢のようであった。インターンを行っていたこの2週間。実感したことは人との出会いと言語、日本文化の重要性である。

人との出会いは自分の視野を広げることが出来る。このインターンでたくさんの方と出会った。同じインターンを申し込んだ大学生、語学学校の先生、ホストファミリー、訪問した学校の児童と生徒たち、英国で日本語教師として活躍している方、フェアトレード関連者、多くの出会いの分、様々な生き方を知ることが出来た。イギリスで日本語教師として活躍する女性からは、同じ女性として憧れをいだいた。日本の中ではなく、世界で活躍している、好きなことを仕事としている方に出逢えたことはわたし自身の世界が広がった。

このインターンに申し込まなければ出会うことのなかった方々、たくさんの出会いは一生ものである。特に同じインターン生として毎日を共に過ごした仲間たちとは、プレゼン授業作成のためにお互いが協力し合い、仲を深めた。日本各地から集まった仲間たちであるからこそ、考えも違って当たり前である。時には意見がぶつかり合うこともあった。何でも言い合える関係であった。たった2週間での期間ではあったが、まるで家族のような関係を築き上げることが出来たことはかけがえのないものである。また同じ大学生であるのに、英語能力の差を日々感じることもあった。英語を堪能に話すことが出来ることを知り、自分がみじめに感じることもあった。この時に感じた悔しい気持ちを英語の勉強の励みにしていきたいと感じた。

イギリスでの生活を通して、やはり言語の重要性は毎日実感した。語学学校、インターン生として小学校、高校を訪問、ホームステイ先での生活、週末を利用した観光、誰かと関わる日々の中で言葉を一切使わないことはありえない。だからこそ、自分自身の英語能力の無力さと意思疎通が出来ない辛さを強く感じた。『もっと英語が聞き取れれば…。』『もっと英語が話せれば…。』と感じる日々だった。少しでも英語を話せる機会を増やしたい。そのような気持ちからホームステイ先での夕食後は毎日ホストファミリーであった25歳の女の子と会話を楽しんだ。伝えないことが伝わらない、そのもどかしさを日々感じていた。自分の英語に関する意識を変えなければならない。「世間に通用するため」ではなく、「自分のために」、英語を勉強せねばならないと感じた。伝えたいことが伝わらなければ前に進めない。わたしが何をしたいのか、何を伝えたいのかを相手が理解できないと、相手も困ってしまう。そのような危機を回避するためにも英語は必要不可欠である。コミュニケーションを円滑に行うための一種のツールとして言語を扱っていきたい。

最後に日本文化の重要性をおす。偶然ではあるが、ホストファミリーであった彼女も以前から日本文化に非常に興味を持っていた。日本の携帯ゲーム、キャラクター、映画が大好きだった。ホームステイ先の家にも日本映画のDVD や日本のアニメキャラクターのぬいぐるみがたくさん置いてあった。その様子を目の当たりにして嬉しかった。

ホストファミリーである彼女はわたしにイギリスの文化と英語を教えて、わたしは彼女に日本の文化と日本語を教えた。彼女と話をしている中で、日本文化の素晴らしさを再確認できた。
ヨーロッパは「JAPAN EXPO」の開催でも知られているように、日本文化は人気がある。「漫画」「ファッション」「ゲーム」「食べ物」「アニメ」「音楽」「キャラクター」、イギリスにも日本文化があふれていた。週末に行ったロンドンでも日本企業が軒並みあった。

日本文化は若者に人気がある。現地の高校(Dane Court Grammer School)に訪れた際も日本文化に興味を持っている高校生が多数いた。女子高生に『日本が好きですか。』という質問を投げかけた。女子高生は『好き、ファッションが好き。』と応えてくれた。

また現地の小学校(Holy Trinity & St John’s School)で、折り紙・カルタ・書道を英語で教えた際も、どの小学生も日本文化に非常に興味を示してくれた。日本から遠く離れた国の人たちが日本文化に興味を持っていることが実感出来て、日本人として単純に喜びを感じた。文化に関する価値観は世界共通だと思う。世界遺産であるカンタベリー大聖堂、エリザベスタワーを目の当たりにしたわたしも、やはり感動を受けた。おいしいものはおいしい、美しいものは美しい等、世界各国の人が感じる感情に対しては国によっての違いの差は小さい。国際理解のために、もっともっと日本文化を世界に発信したい。そして日本を好きになる人が増えてほしい。日本のよさを知るためには、日本をどこかの国と比較する必要性があることを実感した。他の国の文化も吸収しつつ、日本文化を発信したい。

イギリスだけでなくて、たくさんの国の様子を自分の目で見たい。本やインターネットの中だけでは知ることが出来ない。自分で足を運んで、自分の目で見て世界の様子を吸収したい。海外に対する怖さを少しは懸念することが出来た体験でもあった。英語が話せないから、海外に行かないのはもったいないと思う。機会があれば、海外に足を運びたい。

たった2週間の英国生活ではあったが、貴重な経験がたくさん出来た。この経験はわたしの糧になるであろう。英語に関する意識は変わった。しかし意識が変わっただけでは何も起こらない。次なるステップに向けてわたしは動く。

ガイドブックに載っていないイギリスの魅力

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北島明子さん
熊本大学文学部3年
イギリス・2013年8月参加


私がこのプログラムに参加したきっかけは、大学、、、で案内を見つけたことでした。もともと国際交流に興味があり、外国の人に日本に興味を持ってもらいたいという思いと、外国に行って子ども達と触れ合いたいという思いからすぐに参加を決意しました。

海外に一人で行くのは初めてだったので何か失敗をしないか不安でしたが、配布資料で丁寧に説明が載せられていたり同じ便で行く(他のインターン)と会うことが出来たので、無事到着することができました。福岡から韓国、韓国からイギリスへ行く飛行機の中では、隣の席になった人といろいろな話をして、頂いた配布資料を読み直していました。イギリスに日本文化を伝えに行くと言うと、頑張ってねと言ってもらえ、さらに気持ちが高揚してワクワクしながら起きていました。

イギリスについてまず驚いたのは、空港がとても広かったことです。私達は第四ターミナルについたのですが、第三ターミナルまで行くのにかなり時間がかかり、必死で引率の方について行きました。京都での事前研修以来、みんなと会うのは二回目だったけれどすぐに打ち解け、移動のバスの中ではずっとおしゃべりをしていました。私はホームステイ先に着くのは最後だと思っていたので、のんびり頭の中でシュミレーションをしていたけれど、一番初めだったのであたふたしてしまいました。三週間お世話になったホストファミリーはとても優しくて、親切にして下さいました。事前に見ていた体験談集と違って、この家庭では特にルールがなく、門限もないしシャワーはいつ浴びても大丈夫でした。ホストマザーはとても料理が上手で、私のイギリス料理に対するイメージを覆しました。イギリス料理はまずいというイメージがあり、出国前には友達からも散々言われたけれど、料理はとてもおいしかったです。それはホストマザーの料理だけではなく語学学校の料理や給食も同様においしく、日本とは違うメニューばかりで物珍しくもありました。個人的に、Ramsgateのレストランで食べたパニーニが一番おいしかったです。ただ、お米はやっぱり日本のものがおいしいなと感じ、イギリスではあまり野菜を食べないんだなと思いました。また、子ども達が残飯を捨てている姿を見るのは悲しかったです。日本語の「いただきます」と「ごちそう様」の深さを改めて感じ、プログラムの中で子ども達にこれらの言葉を教えられたら良かったなと思います。

イギリスに滞在している間は本当に規則正しく、健康な毎日を過ごすことが出来ました。ホームステイ先が語学学校から一番離れていたので、毎日三十分ほど歩きました。歩くのもすごく楽しくて、いろんな発見がありました。車が路上に駐車されていたり、信号機の形が違うのも新鮮でした。雨の日にでてきたカタツムリが大きかったり野良猫がふさふさだったのも驚きでした。皆には日本でも一緒だと言われましたが全然違うのです。

語学学校での授業のおかげで本番への心構えができました。最初は全然話せませんでしたが、回数を重ねるごとに良くなっていることを実感できました。ルーシー先生の授業はとてもわかりやすく、英語でどう伝えたら効果的か学ぶことが出来ました。しかし、小学校で実際に授業を行った後の方が問題点が多く浮上し、ルーシー先生に質問したいことがたくさん出てきました。私達の班ではカルタの説明を大幅に変えたので、文法や語彙が合っているか確認していただきたかったです。また、小学校に行く前に名所やサネット市について知識を得て、実際に訪問しておけばよかったなと思います。週末にMargateの名所を一通り周ったのですが、カルタの題材になっている場所とは違ったので、題材になっている場所をちゃんと見て子ども達にアドバイスが出来れば良かったです。

どの活動も印象に残っていますが、一番心に残っているのはカルタmakingです。みんな一生懸命読み句と絵札を考えてくれて、カラーペンで塗ったのでとてもきれいな仕上がりになりました。早く終わった子には折り紙を教えたのですが、手裏剣作りが途中になってしまったのが残念でした。絵札を作成中、中には写真をそのまま映している子もいたので、オリジナリティを出していいと伝えたかったけれど上手く言えませんでした。また、せっかく子ども達が話しかけてくれても何と言っているのか理解できず、自分の英語力のなさを痛感しました。交流の機会を無駄にしないためにも、もっと英語を勉強してスピーキング力を身に付けたいです。プレゼンテーションでは自分で調べて来てくれた子もいたし、先生が補足の情報を付けたして下さったり、発表が苦手な子のアシストをして下さいました。イギリスの子ども達は日本の子ども達と違って積極的でみんな手を挙げるので、発表も得意だと思っていましたが、緊張していたり照れたりしていたので少し意外でした。最後に手作りカルタでゲームをするときはみんなすごく楽しそうで、自分が作ったカルタを自分で取れると「僕のだよ!」とすごく嬉しそうでした。ゲームをする上で、先頭が誰だかわかるようにかぶとをかぶってもらったり、Hereシートを作って札により過ぎないよう工夫しました。かぶとをかぶると先頭が誰だかわかりやすいけれど、動くと落ちてしまったり髪形によってはかぶりにくそうにしていたので、最後にはかぶりませんでした。また、お手つきを伝えるのは難しく、お手付きをしていない子が休みになってしまうので、間違いはカウントせずゲームを行いました。キーワードに重点をおいた説明を行うと、子供達はすぐにルールを理解してくれて次の日も覚えていました。カルタをしながら、なぜカルタが日本でしか浸透していないのか考えていました。自分なりに考えてみた結果、①日本語はモーラ言語である ②枚数がゲームをする上でちょうど良い(みんなで輪になってできる) ③和の文化である ④単一民族国家である という四つの要素が関係しているのではないかと思います。モーラ言語では音節で語を区切るため、ひらがな一音の音は変わりません。しかし、アルファベットだと単語によって音が変化してしまい、最初の文字が聞き取りにくくなってしまいます。また、ルールを守ったり、待ったり、一緒に何かをすることは集団生活を送る上でとても大切なことだし、単一民族なので文化や言葉の壁がありません。そうしたことから日本でのみ発展したのではないかと思われます。

折り紙では犬、猫、魚、かぶと、手裏剣をレベルに応じて折りましたが、どれも楽しそうに折ってくれました。休み時間にはピカチュウやキティちゃんも教えました。手裏剣ができる行程にみんなとても驚いていました。犬と猫は折方がほとんど同じなので、完成の時は犬ができた子と猫ができた子がおり、区別が必要だなと思います。

習字では清書の他にもメッセージカードを作ってもらいました。中には私達にカードをくれた子もいてとても感激しました。

どの活動にも言えることは、早く作業が終わる子と遅く終わる子の差をいかに埋められるかだと思います。私達は余裕を持って準備していたつもりでも、用意していた活動を全て終わってしまう子がちらほらいました。先を読んでいろんな活動を準備すれば良かったなと思います。また、日本から剣玉やこまなど子供達の興味対象になりそうなものをたくさん持ってきたらよかったなと思いました。

その他にも、私はフェアトレードに関する活動がとても印象に残っています。中でもタミーさんのお話を拝聴できたことで、フェアトレードにとても関心がわきました。実際に調査をした際は、店員の人が店で取り扱っているフェアトレード商品を把握していたことに驚きました。しかし、アンケートにおいて、フェアトレード商品を買っていてもサネット市がフェアトレードタウンだと知っている人がほとんどいなかったことも驚きでした。フェアトレードを推進する側と実際に買う側に意識の差があることを受け止めてその差をどう縮めるかが、今後の活動において大切なことだと思います。同様のことは日本にも言えます。私は熊本に在住しているので、自分なりに勉強したり活動に従事し、少しでも多くの人にフェアトレードについて知ってもらいたいです。

三週間はあっという間に過ぎてしまい、とても楽しくて有意義でした!この経験は、私の人生において大切なものの内のひとつです。迷惑ばかりかけていましたが、自分に足りない力を見直すことができたし、フェアトレードにも出会うことができました。また、他の参加者やホストファミリー、子供達や同じ語学学校に通っていた生徒さんなどたくさんの人と交流することができました。みんなと出会えてすごく良かったです。日本に戻ってもずっと繋がっていたいです。

帰りの飛行機で、隣の席になった同年代の女の子と仲良くなりました。お互いの思い出を話していて、その子は私が参加した活動に非常に興味を持ってくれて、自分も参加したいといっていました。もしかしたら、次のインターンシップに参加しているかもしれません!こんな風に、自然とつながりが増えていくことがとても嬉しいです。郷土カルタや日本文化を通して、子供達がたくさんつながりを増やせていけたら幸せです。ぜひまたこのプログラムに参加したいです。その際は、今回できなかった活動や新しいことにも取り組んでみたいです。

 

感じたこと:自分が人に何かの影響を与えていく立場である

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渡邊世莉奈さん
女子大学文学部2年
イギリス・2012年8月参加


8月下旬から9月末にかけての3週間に渡るイギリスコミュニティインターンを終えて今感じるのは、自分がもう人から何かをしてもらう立場ではなく、人に何かの影響を与えていく立場であるということです。思い返してみて、自分が小学生の時、イギリスやアメリカから大学生が日本にインターンで彼らの文化を教えてくれるという経験はありませんでした。英語を学ぶことが日本では一つの異文化と捉えられていることからも、彼らの伝統的な学びを得ることは彼らが日本に来るのではなく、私たち自身が外へ出ていく方が多く感じます。授業をさせて頂いたBromtone Primary School, St.Ethelberts Catholic Schoolの子供たちは、純粋に異国から来た私たちに対して強い興味を示してくれた反面、自分たちとは異なる文化を持つ私たちを見てどう感じたのか。インターンに参加する1週間程前からロンドンに滞在していたのですが、イギリスは思っていたより多民族国家ではなく、閉鎖的なイメージを受けました。以前、滞在していたオーストラリアでは多種多様な国籍が共生していたので、現地の多くの人が異文化共生というものを自然と身につけていたように思います。しかし、日本と同じ島国、EUに加盟しながらも独自の貨幣を持ち、少し他のヨーロッパ諸国とは距離置いているイギリス。そんな国で子供たちに、異文化や異民族を受け入れる、異文化を知ってもらうというプログラムに興味を持ち私はこのプログラムに参加しました。

折り紙、書道、カルタ、子供たちが本当に関心を持ってくれるのか半信半疑で初日学校へ向かいました。「子供たちの記憶に残る授業をしたい」そう思いながらも実際に授業を行ってみると実際の生徒の数が事前に聞いていたものと違っていたり、耳の不自由な子にどのようにしてカルタを行うか、準備8割、実践2割というように、どれだけ準備していても現場に出るとまだまだ経験も浅い私たちでは戸惑うことばかりでした。準備が8割もできていなかったのでは。。。と初日が終わった日、後悔と申し訳なさでいっぱいでした。ですが、回数を重ねるごとに授業のペースが掴め、よりスムーズにできるように、子供たちの声に耳を傾ける余裕もでき、異文化を持つ私たちの姿がイギリスの子供たちに「自分の知らない世界がまだまだある」ということを知り、刺激を与えることができたら嬉しく思います。3週間滞在したラムスゲートは小さな田舎街です。ロンドンとの経済格差は否めませんし、ラムスゲート入りした日は正直暗い街という印象でした。都市での生活に引け目を感じていたり、ロンドンのハイスピードで進む世界についていけないという人が多くいたり。。。 私のお世話になったホストファミリーは「もう何年もロンドンには行ってない、今更行っても疲れてしまう。」と言いましたが、ラムスゲートの子供たちが囲の中の蛙になってしまいそうな環境にあるのではないかと思いました。自分が今いる場所に安心を覚えるのは大切なことですが、向上心のない生活を送ることにも繋がってしまいます。田舎待であることを引け目に感じるのではなく、ラムスゲートに誇りを持って旅立つためにも、郷土カルタは良い教材だったのではないかと思います。私自身が自分の故郷のことを全て知り尽くしている訳ではありませんが、小さいころよく家の近くの歴史博物館や建物に両親に連れて行った思い出があります。現在では、ゲームが子供たちの遊びを占め、なかなか地域めぐりをする機会が奪われつつあるので、カルタづくりを通して、子供たちが自分のアイデンティティーを知る手がかりにしてくれたら嬉しく思います。

また、教育が進んでいると一般的に言われている英国ですが、何がどう日本と比べて進んでいるのか。現在の日本の小学校事情は全国まちまちで、これが日本の小学校教育といえるものはないと思います。イギリスの場合は、クラスヘッドティーチャーのほか、アシスタントティーチャーが2人から3人付くこと、障害時の受け入れをした場合、先生の数が増えるのではなく手当が増えるということ、イギリスのも公私の学校で教育格差が起きていること、私が感じたのはこの点です。1校目のBromptone Primary Schoolはとても親しみやすい学校でしたが、学力的なものは掴みきれませんでした。ですが、先生方の手助けがなければ生徒が静まらなかったり、興奮のあまり大人しくできなかったりといったあたりを見ると教育がまだまだ行き届いていないようにも感じました。2校目のSt.Ethelbertsでは驚くほど子供たちが聞き分けがよく、私たちが指示する前からワークシートを理解していたり、前校と比較して教えやすかったとチーム全体として話しました。ミッション系学校ということもあり、少数人数の小さな学校だからこそできる教育だったのだと思います。どちらの学校にも良い点、改善した方が良い点がありましたが、授業の内容に熱心に取り組んでくれ、準備した甲斐があったと感じることができました。イギリスの教育が進んでいるとは一概には言えませんが、日本の小学校と比べ先生の数が多いため、1人1人が過ごしやすい環境なのではないかと思いました。

インターン活動の一環として、フェアトレードの活動を斡旋しているタミーさんにお会いし、お話しできたことは大変嬉しかったです。女性の生き方のロールモデルの一人として尊敬する方でした。女性の方がフェアトレードや貧困解決の活動をする傾向があるとされながらも、それを職業として専門的に扱う人は多くありません。大抵が副職としてではないかと思います。ラムスゲート自体がフェアトレードタウンとして認証されているものの、自分のお店でフェアトレードを扱いながらもフェアトレードについてはよく知らないんだといった方もいました。しかし、それは逆に良いことなのではないかと思いました。無意識のうちにフェアトレードの商品を手に取っている、日本では意識的にフェアトレードの商品を買う方がまだまだ多いと思います。なかには、フェアトレード商品は高い割に質が良くないといった方もいました。フェアな価格で取り引きしているのだから高くて当たり前というか、そこの仕組みを理解せず、批判するのは違うのでは?と感じましたが、その不満も身近にすぐフェアトレード商品があるから抱けるものであり、ラムスゲートのまち起こしの一環ではなく、フェアトレードで活性化して欲しいなと感じました。とは言いながらも、経済状況的に考えるとフェアトレードで活性化するのは厳しい政策のようにも感じました。ラムスゲートの子供たちが胸を張って自分の故郷を誇れるような未来の政策を考えていく必要があると思いました。

3週間イギリスで過ごした日々は、どれも濃く、毎日何かしらを吸収していました。今回のインターンで自分自身のなかで見つかった課題やフェアトレードについての幅広い知識を深めていきたいと思います。

出会いのすばらしさを強く感じた3週間

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坂内千紘さん
静岡文化芸術大学文化政策学部2年
イギリス・2012年8月参加


今回コミュニティインターンに参加したひとつの目的は自身の英語力の向上でした。昔から、「英語を話せるようになりたい」「もっと勉強しなきゃ」といいつつ、必死になりきれず中途半端なままで大学生活を送っていた自分を変えたい、その思いでこのインターンに応募しました。

このインターンでの活動内でまず印象的だったのはイギリスの教育現場、そして日本のそれとの相違です。まず感じたのはイギリスの小学校は「自由」だということです。これは児童が各々好き勝手に行動しているという意味ではなく、ある程度の規律は守られながら開放感のある教育がなされている、私個人の印象としては非常に理想的な環境でした。日本では、先生からほぼすべての指示が出されその通りに子どもたちが作業をしていくという受け身なスタイルの授業が主ですが、イギリスの小学生は自発的に発言または提案している場面が多かったように感じます。郷土カルタを作成したクラスで、そのカルタを使って彼ら自身でプレイしてもらったさいも、審判をサポートする人をつけようだとか、みなが積極的に提案しながら参加している姿がありました。

授業前は子どもたちの反応がとても不安でしたが、いざ子どもたちの前に立ってみると、そのような元気な発言がたくさん飛び出し、紹介した折り紙、習字、カルタいずれも目を輝かせて楽しんでくれました。彼らは日本文化について全く知らないわけではなく、とくにポケモンやキティーをはじめとした日本のアニメや漫画については良く知って楽しんでおり、日本のサブカルチャーの国境を越えた人気を実際に肌で感じることができました。

ここから発展して、文化的な違いに衝撃を受けることが多々ありました。私がまず驚いたのは小学校で女の子たちがマニキュアをしていたことでした。日本であったら「なぜ学校にそんなものをしてくるの!」と速攻指導の対象になるでしょう。学校ごとに違いはあるでしょうが、鞄も日本でいうランドセルのような決まった鞄があるわけではなく各々が好きなものを持っていました。お菓子や飲み物を持ってくるのも自由です。「学校では質素に」が一般常識、決まりごとが多く一律性、同調性をあらゆるところに求める日本人の国民性とは異なります。しかし休み時間の過ごし方を見てみたところ、教室で本を読んでいてもよし、ほかの場所で遊んできてもよし、といった日本の学校とは異なり、子どもたちは一斉に外に出されて先生の見ているなかで遊びます。また訪問した2校のうちでも校風が異なり、2校目のカトリック系の学校ではよりそういった先生の指導下で見守るという印象を受けました。このように、日本とは異なった場面で自由であったり規律があったりすることは、その内容にそれぞれの国民性が出ていて、とても面白く感じました。

またラムスゲートやロンドンの街を歩いてみて感じたのは、イギリスの街が「自国らしさ」をよく保持していることです。家をはじめとする建築物の外観に顕著でしたが、それらに一貫して感じられる英国の伝統には感心しました。反対に、現在の日本に伝統的な日本家屋があるかというと、洋風な外観・内装が殆ど。都会の建築物も然り。どんどん便利性を追求し社会が発展していくなかで、日本古来の伝統的な「和」の文化が薄れてゆき現代的な文化様相になってゆく過程が、外から日本を見つめてみて初めて分かりました。大学の学科で国際文化、多文化間のつながりを学んでいる自分にとっては、そういった様々な文化の相違がとても興味深く感じました。

3週間、様々な出会いがありました。ホストファミリー、パブで仲良くなったおじいさん、小学校の子どもたち。ラムスゲートの人びとのあたたかさにはいつも元気づけられ、彼らと毎日英語でコミュニケーションを取る生活はとても魅力的なものでした。しかし、言っていることがわからないまたは自分の言いたいことを英語にできず、彼らと十分に意思疎通をはかれないということも多々あり、幾度となく悩みました。伝わらないことを怖がり相槌だけになってしまう会話もありました。しかし帰国した今、その悔しさが英語学習への意欲となっています。将来また彼らと会ったときには、不自由なく楽しいおしゃべりができるようになりたい。それが今の私のひとつの目標となり、今必死に、しかし楽しく自発的に勉強することができています。イギリスで出会った人びとは、日本語だけしか話せなかったら親しい関係にはならなかったであろう相手。そのような、人と人とを結びつける、言語の可能性やすばらしさも実感しました。帰国してみて、渡航前何事も中途半端だった自分は確かに成長したと感じることができ、このインターンシップには非常に感謝しています。

また、毎日一緒に活動した仲間は私にとってかけがえのない存在です。本当に、出会いのすばらしさを強く感じた3週間でした。

フェアトレード・・・、聞いたことあるような、ないような…

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青井翔子さん
高知県立大学文化学部2年
イギリス・2013年8月参加


私は、大学2回生になって大学にも慣れてきて、何か物足りなく、「何かに挑戦して成長したい、周りにすごいと言われるような経験をしたい」と考えていました。今年の夏休みは就職活動の準備として企業へインターンシップに行こうと考え、大学の掲示板を見ているときに、このインターンの貼り紙を見ました。「イギリス」「日本文化」「教育」と、私の関心のあるキーワードばかりで、「海外にインターンシップなんてかっこいい。これに参加しよう」と思い、そんな単純な動機からこのコミュニティインターンに参加しました。

このインターンは、欧米市民団体の招待を受け、日本各地から集まった大学生が協力し、イギリス南東部のサネットという地域の小学校で日本の文化を紹介し、まちづくりを応援する活動です。地域の一員として活動しながら、現地の社会や文化・外国語を実践的に学ぶ、「地域貢献型」海外インターンシップです。

私は文化学部でもあるし、イギリスの小学生たちに、カルタや折紙、習字といった日本文化を教えることをとても楽しみにしていきました。もちろん、とても楽しく活動できたし、素敵な思い出がたくさんできたのは確かです。しかし、私がこのインターンで一番印象に残っているものは、“フェアトレード”についてです。

私はフェアトレードについて全くの無知でありました。「フェアトレード・・・、聞いたことあるようなないような…。」と、そんな程度でした。それゆえ、「フェアトレードタウンであるサネットという町で活動をする」と言われてもあまりぴんとこなかったというのが正直な印象です。インターンの参加者の中に、フェアトレードについて大変関心を持っている人がいて、フェアトレードとはどのようなものか教えてくれ、除々に理解していき、興味を持つようになりました。そしてそのときに偶然、町のスーパーで買って食べていたチョコレートがフェアトレード商品であったときの感動を覚えています。そのスーパーはフェアトレード商品を多く取り扱っている店で、私はそこで無意識に、可愛いパッケージのチョコレートを買っていました。こんなに身近にフェアトレード商品があるとは思いもしませんでしたし、同時に、こうして身近に感じられることがフェアトレードの推進として、大切なことなのだと思いました。

インターンのプログラムで、滞在しているラムズゲートやブロードステアーズの町を散策しました。そのときに、フェアトレード商品を扱っているという店を見て周り、また立ち寄って、「どんな商品がおいてあるのか」と尋ねる活動もしました。その活動の中で面白いと感じたのは、美容院に行ったときのことです。私は初め、美容院のフェアトレード商品といえば、シャンプーやワックスなどに使われていると思い込んでいました。ところが、商品として扱っているものは、来客に出すコーヒーや菓子だと聞き、とても驚きました。そんなところで関わっているのかと面白く感じました。このように少しではありますが、フェアトレード商品との関わりを持つ店が多くある町であることがわかりました。

私はこのように、フェアトレードの発祥の地であるイギリスで、“フェアトレード”について初めて学び、触れ、多くのことを感じました。最初は、発展途上国の自立のため、私たち先進国の者がフェアトレード商品を買い、慈善活動として貢献していくものだと解釈していました。しかしそれは全く違い、フェアトレードとは、両者が公正の立場で、両者ともプラスになるものです。フェアトレード商品は生産者や労働者に見合ったお金と取り引きするため、他の商品よりも少し値段は高いですが、その分、商品にこだわっており質が良いです。私たちはその質のいいものを選んで買い、利益や満足を得ます。それは何も慈善活動ではありません。どの商品を選ぶかは私たち消費者の自由であり、「発展途上国のためにみんなでフェアトレード商品を買いましょう」と強制するものではありません。フェアトレードタウンであるサネットと言っても、私みたいにフェアトレードについて知らない人もいました。しかし、売ることを目的にフェアトレード商品を推しているのではなく、より多くの人にフェアトレードについて知ってもらい、身近に感じてもらおうとしている意欲が、教会、店などを通し、町全体から感じられました。つまり、重要なのは、多くの人に買うことを推進することではなく、多くの人に“フェアトレード”というものを知ってもらうことだと学びました。

私が始めに興味を持って参加したことと、実際に帰ってきて感じていることは違いますが、“フェアトレード”という思いがけないものに出会い、興味を持ち、どんどんその魅力に引き込まれました。以前から、先進国と発展途上国との経済格差については気になっていました。同じ地球に存在しているのに、なぜ裕福/貧困などの差がつくのだろうかと考え、その差を縮めていくにはどうしたらいいかわからないままでした。募金活動など私たちのような裕福な国の者が貧困な国の人々に支援することが近道なのだろうかとも考えていましたが、そんな支援をしていても私たちの力で発展途上国を先進国にすることは不可能です。しかし、フェアトレードは、現地の生産者や労働者の権利や知識、技術の向上による自立を目指しています。そして、よりよい取引状況を提供し彼らの権利を強化することで、持続可能な経済社会発展が実現できるように貢献することができるのです。これこそ、先進国と発展途上国の経済格差を解決する遠いようで近い策だと思いました。発祥地であるイギリスでこのことを学んだ私のこれからの課題は、まずは私の友人や家族に、フェアトレードについて知ってもらうことであると思いました。

そしてもう一つ、貧困=不幸と思うことは間違っているということも学びました。私たちは、店に行ったり、また外に出なくてもインターネットで頼めば欲しいものが揃い、毎日寝る場所があり、食べるものがあり、小さい頃から学校に通え、風邪を引いたら病院に行き、こうした面で不自由だと思うことはあまりない大変便利な環境で暮らしています。それに比べ、発展途上国では、学校にも通えず毎日働いている子ども、テレビなど見たこともない人々、雨が降ったら濡れることを心配しなくてはいけない家に住む人など、私たちよりはるかに不便な生活をしている人たちがいます。私たちはそのような人々を、“不幸”と思いがちです。しかし、貧困な中でも、家族がいて毎日顔を合わせることができるだけで幸せだと感じている人々も多くいます。そして、一日中働いて少ない給料しかもらえなくても、幸せだと感じて毎日を暮らしている人もいます。それなのに、先進国に住む私たちが勝手に、貧困=不幸だと思い、今よりも多い給料を与えようとフェアトレードのような制度を作っていることを、単なる自己満足なのではないかと思うこともありました。これについては発展途上国の事情など、基礎となる知識もまだまだないので、私は今後、もっとフェアトレードや関連する分野について勉強していきたいと思いました。

今回、このインターンに参加して、自分自身変わったと感じることがいくつもありました。それは、イギリスでの二週間は新鮮なことばかりで、19年住み続けている日本という場所だけでは決してできなかった体験や、得られなかっただろう感動を味わったことが理由なことはもちろんです。しかし私を大きく成長させてくれたのは、同い年の日本の大学生のインターンの9人の仲間に、たくさんの刺激をもらったことであると思います。こんなにもフェアトレードについて興味を持ち、考え、意見を交わし合うことができたのもインターンの仲間のおかげです。たった二週間でしたが、今までの経験、知識、今頑張っていること、将来の夢など、多くのことを語り合い、とても刺激され、自分を見つめ直し、充実した毎日を過ごせました。それぞれ参加した理由も、大学も、目標も違いますが、こうしてイギリスで出会い、二週間過ごした経験は、私にとってとても意味のあることで、一生の宝物になると思います。たった二週間だとは思えないくらい仲良くなり、みんなのことを本当に大好きになれたし、そして大切に思います。そして、もっとこうした機会に参加し、もっと多くの人と出会いたいと思いました。

大学でたまたま見つけた貼り紙が、確実に私を変えたと思います。私は今、フェアトレードについて卒業論文を完成させることを目標としています。このインターンで学んだこと、感じたことはこれからの生活の中できっと役に立つと思います。そして、これからもいろいろなことに、どんどんチャレンジしていこうと思います。

イギリスで得たもの学んだもの

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比嘉貴洋 さん
琉球大学法文学部3年
イギリス・2012年2月参加


今回の海外インターンは3週間でもともと興味のあったイギリス、時期も大学の春休みということで、とてもいいタイミングと期間だったので、友達の誘いにのっかり、参加させていただきました。自分の場合は、初海外でしかも初めて会う人達と一緒に現地の小学生に授業をするというのは、おもしろそうだと思う反面、不安もありました。しかしいざ実際に始まってみるとあっという間で、3週間という短い間でしたが本当に充実した日々を過ごせました。

学校では普段の授業を見学する機会もあり、自分は英語の教師を目指しているので英語の授業を観察したところ、小学校の授業ではありますが、参考になる部分が多々ありました。例えば、先生から生徒への発問が多く、そのやり方も上手で、生徒が積極的に授業に参加できる雰囲気を作り上げていたと感じました。実際に教育実習がこれから控えているので、ぜひ授業見学で学んだことを生かしていきたいと思います。

学校での活動で印象に残っているのは、もちろん子供たちのきらきらした笑顔もそうですが、カルタづくり、カルタ大会を仕切るリーダーに自分がなったことです。チームメンバーの中には英語が上手な人、クラスのまとめが上手い人、盛り上げるのが上手な人がいて、また逆に前にあまり出たがらない人もいました。カルタ造りの授業ではそれぞれの希望と個性を考えながら、それぞれの活躍の場があるように役割分担を工夫しました。カルタ大会では、、複数のクラスが体育館に集まってカルタをするので、移動の方法、ルールの統一、大会全体の流れと、司会、あいさつ、審判、表彰、賞品をつくる係などの役割分担をしました。一緒に活動したチームメンバーそれぞれの個性や得意な分野を考慮しながら全体に仕事を割り、その進行状況を確認しながらまとめていくのは大変でしたが、とてもやりがいがあり、楽しかったです。

全体しての授業や大会の出来は100パーセント成功とはとても言えませんが、多くのことを経験し、多くの人とかかわる機会を得ることができて自分にとってはとても意味のあるものになりました。これから先、このときのリーダーというポジションでの経験は今後の自分の活動や生き方によい影響を与えてくれると思います。これからもどんどん自分ができると思ったら積極的にリーダーになって経験をつんでいきたいと思います。


次に、自分は大学で英語を専門として学習していたので、今回は英語力の向上と英語圏の文化を学ぶも目標として掲げていました。活動自体は授業以外は日本語で話しあいをしてましたが、ホストファミリーとの会話や、観光地やパブに行くことで現地の英語話者と関わる機会を多く持つことができました。自分の英語、知っている表現が実際の場面で通じるのかどうか、確かめることができ、さらに今までの英語学習では知り得ない、現地ならではの表現もいくつか知ることができました。初めはいつも考えているアメリカ英語と慣れないイギリス英語の違いに戸惑ったり、洗濯が週に一回、夕食は6時ごろから、4時にお店がしまるなど、日本との生活様式の違いにあたふたした時もありましたが、徐々に生活には慣れていき、日常会話に関しては上達を感じることができました。苦労した点としては、やはり話しかけられて、すぐに英語で反応したり、長い文章を流暢に話すことはできませんでした。また学校での活動も英語でやるというのは、想定はしていたもののとても難しく、子供たちに自分の伝えたいことが上手く伝わらないもどかしさや悔しさを感じました。しかし自分の英語力の足りなさを痛感した半面、もし1年や半年いることができたら、上のレベルまで到達できるような手ごたえを得ることができたので、今後ぜひもっと長期での留学に挑戦したいと思います。


またホストファミリーの方々は本当に優しくいい人たちで、快適に生活することができました。また他の国からの留学生も受け入れていたのでスペイン語、フランス語、サウジアラビア語、日本語なまりの英語とイギリス英語が飛び交う多様性に富んだ食卓に参加できてとても楽しかったです。夜はほとんどパブにいき、メンバーと次の日の話し合いをし、終わったら酒を飲んでお互いのことを語りあったり、そのパブにいた現地の人にテキーラの飲み方を教わったりすることができました。ある本には、お酒が入ると、英語学習者は英語をいつもより流暢に話すことができるという説が書かれていたのですが、イギリスで実際に自分がパブで飲みながら現地の人と話すときは、普段よりすらすら英語が話せたので驚きました。間違うことはの恐れがアルコールによってなくなったためだと考えられます。


最後に、イギリスに行って、改めて知識の大切さや、必要性に気付きました。今までなんとなく学んでいた知識が実際に使える場面に出会うことで、使えると言う実感とともに勉強してよかったと思えました。また知らないことにであったときも、前よりも積極的にそれを吸収しようとし、知識を広め深めるモチベーションが上がったと感じています。また沖縄に帰ってから、英語の勉強を再開したときに、普段はあまり気の進まない単語の暗記でさえも少し楽しく感じるようになりました。今回のイギリス渡航は勉強を楽しむことを学んだいい機会になりました。またわからないことがあったら、まずは聞いてみること、異国の地で言語が違っても怖がらずに精一杯尋ねることが、外国で上手く暮らしていくコツだということがわかりました。そのような体験も含めて、何から何まで初めての経験ばかりで焦ったり戸惑ったりすることもありましたが、有意義な時間をこの三週間過ごせてよかったです。先ほども言いましたが、自分の夢は教員になることです。もっともっと世界をしり、見聞を広げ、その経験を子供たちに伝えていけるような教師になりたいと思います。

コミュニティインターンに参加して

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長嶋徳子さん
跡見学園女子大学文学部3年
イギリス・2012年2月参加


はじめに

今回私がこのコミュニティインターンに参加したきっかけは、以前参加したことのある友人に誘われたことでした。私は教育学部や国際学部などに所属しているわけでもありませんし、将来、教師や国際的な仕事をしたいというわけでもありませんでした。今まで海外に行ったこともなかったので、最初は参加するかどうかとても戸惑いました。しかし何か新しいことに挑戦して新しい経験をすることで、「今までの自分の持っていた世界の幅が広げられる」と思い、参加を決意しました。そしてその思いはこのコミュニティインターンに参加するにあたっての目標にもなりました。実際にコミュニティインターンに参加してみて、日本とイギリスの文化・人・教育などの違いを多く知ることができ、私にとってとても刺激の多い日々を過ごすことが出来ました。また、改めて日本が良い国であると感じる事も出来ました。楽しかったこと・辛かったこと色々ありましたが、総合的に見ても満足の行く知識・経験が積まれたものと思っています。


日本の文化を紹介して(書道・折り紙・日本文化かるた作り)

今回私が取り組んだ日本文化は、書道・折り紙・日本文化かるたづくりの3つでした。

書道の時間では、墨やすずり、半紙などの道具がイギリスの子供たちにとって珍しいものだったのでとても食いつきが良かったと思います。イギリスでつかう文字はアルファベットだけなのに対し、日本はひらがな・カタカナ・漢字の3種類を使う事を教えた時も、とても驚いてくれました。実際に筆と墨をつかって書道の体験をさせた時、どの生徒も思ったよりしっかり書けていたことに感動しました。日本では字を綺麗に書く意識がある中で、イギリスをはじめアルファベットを使うところでは字を綺麗に書くという意識があまり無いということもこの時初めて知りました。だからこそ字の美しさを表し、芸術となる書道は素晴らしいものだなと我ながら感じることが出来ました。

折り紙では一人ひとりに新聞紙で「かぶと」を作らせ、最後にみんなで記念撮影をしました。どの生徒もとても楽しそうに折り紙を折っていて、中にはかぶと以外の物も折れるようになるくらい上達する子もいました。

日本文化かるた作りはフロムジャパンでは初めて行うものでした。そもそも日本文化をあまり知らない(知っていてもアニメ・マンガ・寿司・忍者くらいでしょうか)子供たちに日本文化の読み札と絵札を作る体験をさせるのですから、こちら側の準備がとても重要なものでした。日本文化かるたの題材としていくつか日本の文化をパワーポイントで作り、実際に見せたりすることで理解を深めてもらう工夫をしました。個人的に思ったことは、相手が小学生ということもあったのか、日本の小学校について説明をした時はとても反応が良かった気がします。(給食・ランドセル・登下校・掃除の時間など)生徒たちが作ったかるたを含めてかるた大会をした時はとても白熱しました。中には生徒同士でかるたの取り合いの喧嘩が起きてしまったりもしましたが、それほど日本のかるたに興味を持ってくれた証拠だと思います。

この3つの日本文化を紹介する上で、授業の流れについて全体的に工夫した点もあります。一つは、説明をする場面ではところどころ生徒に質問を入れることで退屈させない授業にすることです。こちら側が淡々と説明だけするのではなく、質問を入れることで“一緒に参加する場”を作り上げることが大切だと知りました。質問は単純なものでよいので、ちゃんと聞く・話すやり取りがある方が良いことを学びました。もう一つは自分たちが日本で用意してきたキャラクターのシールをワークシートに貼ってあげたり、折り紙で花やメダルを作ってよくできた子には授業の最後にプレゼントをしたりと、生徒が喜びそうなことを自分たちなりに行なってきたことです。どれも生徒が喜んでくれ、良い経験をすることができました。


参加者達から学んだこと、チームで良い物を作り上げていく経験

今回はイギリスの現地のことだけでなく、コミュニティインターンに参加した人たちからも多くを学ぶことが出来ました。私は英語があまり得意ではなく、準備も満足にできていませんでした。現地では英語の得意な参加者に助けられたことも多々ありました。単語や文法を知っていたとしても、会話をしようとするととっさに英語が出てこなくなってしまうので、かなり苦しみました。しかしメンバーが「まずはなんでもいいから話してみないと始まらない」「中学生レベルの英語でも会話はできる」などアドバイスをくれました。それから少しずつ、日本人同士でも会話を英語だけにしてみたり、ホストファミリーと会話をする機会を増やすなど工夫しました。完璧とは言えませんが、この時にコミュニケーションをとる勇気を教えられました。

日本文化を紹介する時は数人のグループになって取り組んでいました。どのグループも「こうしたらいいんじゃないか」「ああしたらもっと良くなるのでは」とマニュアル以外のことも沢山自分の中で考えている人が多く、「チームで良い物を作り上げていく」ことの大切さにも気付かされました。自分で良く考え、それをチームに伝え、そしてよりよいものが作られていく。この環境にいた事で私は参加者達から多くの刺激を受けることができました。それ以外でもメンバーとは夜にバーに行ったり、休日にカンタベリやロンドンをめぐったりもして良い思い出ができました。オンとオフの切り替えをしっかりしていたのも良かった所だと思います。


日本とイギリスの違い、そして改めて感じる日本の良さ

私にとっては初めての海外だったので、人・文化・教育など様々なものが日本と違っていて沢山の驚きがありました。イギリスの小学生を見ていて個人的にまず思ったことは、授業中に積極的に発言をする子が多いということです。質問を投げかけていない時でも、「それ知ってる、〇〇でしょ!」「〇〇だ!」という風に何か自分の知ってることや思っていることをすぐ述べたい生徒が多かったです。その事に加えて私が印象に残ったのは、別の日に語学学校で英語を教えてくれた先生が行った言葉。「イギリスはとにかく“話す”ことが大切な文化。今日何があった?調子はどう?など、とにかく何か話をすることでお互いを理解するんだ」(というように私は先生の英語を解釈しました。多少違っているかも知れません)という言葉です。だから積極的に発言する子が多いのかなと私は感じました。日本では「言わなくてもわかる」「あうんの呼吸」というような考えがあり、必要以上に話さなくてもいいというような文化もあると思います。それに対してイギリスは話すことで相手に自分を伝えることしているのだと感じました。これらのことはコミュニケーションと言う分野で考えると、私にはとても関心が深かったです。またイギリスの人たちの会話の姿を見ていると、とにかくアイコンタクトが凄く、話す相手の目をじっとみているのが印象的でした。身振り手振りも大きく、だからこそきちんと伝える意識も強いのだと思います。

また、以下に挙げるのは私がイギリスで2週間生活をしていて個人的に感じたことです。主に日常生活についてですが、初めての海外だったので初心者なりに感じた部分です。
・電車やバスの運転が荒い ・トイレが流れない時がある ・お店の人の態度がフランク(テキトーな面も?) ・バーが多い=お酒好き?お酒に強い? ・見知らぬ人でも話しかける ・食べ物がジャンク ・ゴミの分別がされてない(地域による?)

ざっくりと挙げてしまいましたが、これらを日本の場合と比べると大きな違いがあるのではないかと思いました。総合すると、日本には「繊細さ・丁寧さ・サービス(おもてなし)の心」がある国であるということに気づきました。これは日本を離れて初めて実感しました。お店の人の対応であったり、素材を大切にする食べ物であったり…。帰国してから日本のファミレスに行った時、店員さんの対応がやけに丁寧に感じたりもしました(笑)まだまだ言い足りない事もありますが、私はイギリスで2週間生活をしてみたことで、日本という国が改めて良い国であるということを再認識することができたと思います。


終わりに

今回のコミュニティインターンに参加したことによって、私の中で得るものが沢山あったと思います。また、目標としていた「今までの自分の持っていた世界の幅を広げる」ことは、イギリスに行って様々なものを体験したことで「こういう考え方もあるんだ」「こういう人や文化がいるんだ」「こういう社会の国もあるんだ」と総合的な所で吸収することができ、幅を広げることができたので、目標は達成できたと思います。この経験を活かして今度の生活に役立てていけたらと思います。